第二生徒会ルート エピローグ2
第二生徒会ルート
エピローグ2
~北郷一刀
どうにかこうにか人が回るようになった気がする。
雪蓮達が消えて三ヶ月の成果って凄い気がする。
俺が提案した学力向上プログラムはかなりの成果を見せ、第二生徒会の平均点が70点を超えた。
加えて、学習手法を第一や第三に公開することにした。
「・・・一応言うが、うちの優位性ってものが失われるぞ?」
凪の言葉に俺は苦笑い。
優秀な人間ってのを十住人集めると、その優秀な人間の中でも優秀な人間って生まれるんだって。
「つまり、底辺をあげて島の底上げをする、と?」
頷く俺に凪も苦笑い。
とはいえ、色々と取引はしたいので、席を囲むことにした。
会食は第一生徒会で行われた。
内容は学習手法の開示と交換。
では、ウチで何を求めるかといえば・・・・
「サバイバル技術の普及と向上?」
そう、この南洋校舎という特殊環境に住んでいるのに、やることといえば、エアコンのきいた部屋で勉強勉強勉強。
まったく幅がなさ過ぎる。
俺はサバイバルを提案してるけど、ほかに意見だってあるはずだ。
そう言ったところ、にこやかな笑みで桃香会長が手を挙げた。
「はいはーい、私は「部活」をしたいです!!」
彼女曰く、インフラの整備や報道・放送を部活動ですれば、本土に頼った娯楽の一部を担える上に、予算削減・生徒の意識向上・モチベーションの向上とイイ事尽くめ、とか何とか。
「そのためには、生徒全体の成績向上が必須、よね?」
にやりと笑うカリン会長。
どうやら乗る気のようだ。
なんというか、みんなで何かをするという雰囲気でまとまってゆく。
色々な意見を交し合って、そして向上してゆく。
この心地よい空気を雪蓮、君にも味合わせてあげたかった。
「はいはいはーい、これからは育児施設もひつようでっす!」
あのなぁ、その間違いを起こした上で人様に迷惑をかけるつもり満載の意見はどうにかならないか・・・・
「・・・雪蓮・・・?」
え? 雪蓮?
「やっほー、一刀。ひっさしぶりー♪」
そこにはにこやかに手を振る雪蓮の姿があった。
「・・・雪蓮、おかえり」
「・・・ただいま、一刀」
ぎゅっと抱きしめる俺と雪蓮。
「・・・野暮なことはいいたかないけど、二つ聞かせて頂戴」
「なによぉ、久しぶりの逢瀬なんだから、遠慮してよぉ。」
「こっちの用件のほうが先よ! 何であなたがここにいるの!? 帰ったんじゃないの!?」
そうだ、帰ったはずで、もう来れるはずがなかったんじゃぁ?
「・・・それがヒドいのよ! 建業に帰ったら、同姓同名のオッサンたちが呉王でございって胸張ってるのよ!」
曰く、あの時代の武将総てが「おっさん」であり、むさい奴らばっかりだったという。
「汗くさいし汚いし美しくないわで未練なんかなくなったんで、一刀のところに着ちゃいましたー!」
でもどうやって? 俺の遺体はもう使えないはずじゃぁ・・・。
「ふふふ、私たちと一刀との間には、もっと深い絆があるでしょ?」
そういいながら下腹部をさする雪蓮。
「・・・・ま、まさか?」
「そう、そのまさか!」
炎天下の100ワットな笑顔でほほえむ雪蓮。
「さ、愛あるところを証明してね? みんな期待してるから」
「・・・・・・・・・・・・・きゅぅ」
俺の視界は当然のように真っ暗になった。
支えてくれた雪蓮の柔らかさとその香りに包まれながら。
・・・・・・・・・・・・・・
第二生徒会ルートクリアー
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第四ルートを開始します。
準備はよろしいですか?
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これで、第二生徒会ルートの終了です。
謎とか真実とかはいろいろとあるとは思いますが、一応の決着と思って下さい。
この後は、新ルート+怒涛の拠点ラッシュになります。
おたのしみに