第二生徒会ルート エピローグ1
第二生徒会ルート
エピローグ 1
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南洋校舎第二生徒会幹部と校舎の消失は、本土の知るところになった。
様々な情報や憶測が乱舞したが、南洋校舎からきた「一切の問題なし。」の報告を信じると理事長が判断し決着をみた。
問題はあったが、これから起きるであろう問題に比べれば小さい問題かもしれない。
ただ、問題の渦中にあった者たちにとっては忌々しい今に違いない。
そんな事を一切関知しない野次馬根性をたぎらせた愚か者たちが南洋校舎の寸前まで船でやってきたが、上陸寸前で引き返す者ばかりだった。
本人たちも不思議に思っているようだが、その話が広まるに従い、こんな憶測が流れた。
「南洋校舎には資格ある者しか近づけない」
以前から名高かった閉鎖制が再び名をあげたが、その熱が冷めたかというとそうではない。
消失した幹部の替わりに生徒会を取り仕切る人間が、かなりの有名人だったから。
北郷一刀
フレンチェスカ唯一の男子生徒でありながら、南洋校舎へいくことを許された少年。
彼が治める「慈愛」の生徒会を希望する生徒は引きも切らないと言う。
来る者を拒ます、そして第二ばかりか島全体を守るために普請する「慈愛」。
「覇」「徳」「慈愛」三つの生徒会が治める南洋校舎を、目指すものたちがいる。
今も、これからも。
その名の通り、エピローグですが、「1」です。
エピローグは2まで書いてありますので、おたのしみに。