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第二生徒会ルート プロローグ
お待たせしました、南洋校舎正規ルートの最後の開始です。
できうる限りお待たせしないように連載をしたいと思いますので、よろしくお願いします。
第二生徒会ルート
プロローグ
~
輝かしいまでの日差しの中、彼女が苦笑いしてる。
だれもが知っている彼女の飄々とした表情ではない。
背負う重さを知っている、その重さをがんばってはねつけている、そんな顔だった。
「・・・・・・・・」
なにを言っているかわからなかったけど、僕は笑顔を浮かべた。
が、視界の端に何かが写る。
瞬間的に彼女を引き倒す。
焼けるような痛みが腕に走った。
「カズト!!!」
彼女が僕を呼ぶ。
だけど僕の意識は闇に飲まれていった。
それがいつも見る夢の内容。
彼女の顔も格好もわからないけど、彼女の声だけが頭に響いてる。
僕の名前、北郷一刀の名を呼ぶ声が。
あの声を思い出す。
あの声を。
~
プロローグなので、ちょっと短めです。
以降は一話五千文字前後に落ち着く予定です。