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~プロローグ

 聖フランチェスカ学園南洋校舎。それは小笠原諸島よりも南に位置する南洋最大の島にして最大の私有地。学徒の天地にして可能性のパラダイス、となるはずの南の島。南洋校舎再開から今まで、その夢が現実になっていない。しかし、その南洋校舎に夢をかけた少女達が、三つの生徒会がしのぎを削る戦いの島。そこに一人の少年が入学することで始まる物語。


~プロローグ


 ご存じ聖フランチェスカ学園は、元々女子校だった。

 が、少子高齢化を理由に男子にも門戸を開いてみたものの、集まったのはいわゆる「性少年」ばかりであったため、厳しい条件を付けて(ふるい)にかけたところ、毎年入学資格を得られる男子が入学することはなかった。

 これでは門戸を開いた意味がなかったかと言えば、そうでもなかった。

 いままで入校をあきらめていたような女子まで応募してきたものだから、非常に大騒ぎになってしまった。

 すべての人間を引き受けるわけではないが、それにしてもすべてを門前払いにしてしまうには惜しい人材と資金。

 紛糾する理事会で理事長は決定を下す。


「・・・南洋校舎を復活させるのだ!!」


 聖フランチェスカ 南洋校舎といえば、その歴史を明治大正の昔にさかのぼる。

 最強にして完全なる大和撫子の育成を目標にして設立されたその校舎は、父島の遙か南方に位置し、全寮制にして一つの都市国家としての体を成すほどの隆盛を極めていたが、終戦とともに閉鎖され、今では海猫たちの繁殖地か、南洋合宿地としての機能しか残っていなかった。

 開校に必須の準備は決して少なくない。資金も大量に必要だ。

 が、溢れる校舎内の生徒、集まる人員、すべてを賄える資金までそろってしまえば、この不景気に嘘ともいえる工事の開始であろうと踏み切れると確信させた。


 着工から丸々二年で開校した南洋校舎。

 はじめは希望者のみが移り住んだ絶海の孤島と思われていたが、一つの噂が流れを変える。



『南洋校には三つの生徒会あり。「覇」を「絆」を「徳」を捧げる乙女の戦場。南洋校舎で頂点に立てれば、夢が叶う』と。



 熱い思いを秘めた乙女たちが、南洋校舎を目指し始めたのだった。


 南洋校舎開設から五年。

 聖フランチェスカ学園に初めて男子生徒が入学した。

 目元麗しいだけではなく、気さくな笑顔が試験管のハートを直撃したという噂の少年。

 高等部編入一年、北郷一刀(ほんごう かずと)

 本校舎ではどのクラスにはいるか、クラブはどこに入るのかと大騒ぎであったが、理事長は自慢のカイゼル髭をしごきながら言う。


「・・・北郷一刀、彼は南洋校舎行きだ!」


 絶叫とともに今年度もまた南洋校舎希望者が殺到した。



 はじめまして、神代ふみあきと申します。

 皆さんご存知の「恋姫」たちを、それっぽく現代に引っ張ってきてみようと思い、こんな舞台を準備してみました。

 名前や設定を色々と弄ってしまいますが、そのへんは妄想の一部ということでスルーの方向でお願いします。

 定期的なアップをしていきますので、長い目でお付き合いください。

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