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第2話 魔王家の現状調査

ブックマークや「★★★」で、魔王軍に力をください!応援よろしくお願いします!

「で、結局、パパはどうなっておる?」


 豪華な屋敷の一室でリオに改めて問いかけた。転生して母親になったことも、息子が魔王であることも受け入れた。だが、先代魔王であり、リオの父親は一体どこにいるのか?


「パパ? うーん、パパはねぇ……お空で寝てるんだよ!」


 リオは無邪気な笑みを浮かべて答える。その言葉を受け止めた私は、軽く眉をひそめた。


「お空で……寝ているとは、一体どういうことじゃ?」


 その時、軽やかな足音が廊下から近づいてきた。 


「奥様、それについてはセバスが詳しいにゃ。」


 振り向くと、そこには猫の獣人であるフェンが立っていた。彼女のしなやかな動きと、くるりと揺れる尾はどこか軽快で愛嬌がある。しかし、その瞳には確かな忠誠心が宿っていた。


「そうか、セバスに聞いてみるとしよう。」


 ほどなくして、厳格な鬼人の執事セバスが現れる。完璧な一礼をした後、静かな口調で話を始めた。


「先代魔王様、すなわちリオ様の父君は、現在天界に封印されております。」


「封印……?一体何があったんじゃ?」


「大戦の後、魔界と人間界、そして天界の均衡を保つため、先代魔王様は天界の最高神との協定を結び、その力を封じられたのです。」


 セバスの言葉に、私は腕を組みながら考え込む。魔王としての責務ゆえとはいえ、息子を残して封印されるとは……。


「奥様が現れる前、街は混乱していたにゃ。」


 フェンが急に口を挟む。彼女の声色は普段の軽やかさとは異なり、どこか重みを帯びていた。


「混乱、じゃと?」


「そうにゃ。先代魔王様がいなくなってから、街は無法地帯みたいになって、争いが絶えなかったにゃ。私もその中で必死に戦ってたけど、獣人一人の力じゃ守りきれなかったにゃ。」


 フェンは視線を落とし、昔を思い出すようにしっぽを揺らした。


「それでも、誰かが守らないといけなかったにゃ。魔族も獣人もみんなが怯えて暮らしてた。そんな時、奥様が現れて……」


 フェンは私を見上げ、その目に光る感謝の色がにじんでいた。


「奥様が来てくれたから、街は安定したにゃ。私はその恩を一生忘れないにゃ。」


「フェン……そうじゃったのか。」


 彼女の言葉に、私は初めてこの屋敷の意味と、自分が果たすべき役割の重さを感じた。


 その時、静かに耳を傾けていたリディアが一歩前に出た。


「奥様、フェンの話に補足させていただけますか?」


「構わん、言ってみよ。」


 リディアは冷静な口調で続けた。


「私はエルフとして、魔族との共存を理想としてここにおります。私たちエルフは長命ですが、その分、人間や魔族から孤立することが多い種族です。」


 彼女の言葉はどこか硬質で、同時に深い誇りを感じさせた。


「この街では、魔族と他の種族が共に暮らし、協力し合う可能性を見出しました。奥様がその中心に立ち、私たちを導いてくださるのであれば、私は全力でお支えします。」


「なるほど……。お主の志、確かに受け取ったぞ。」


 私は頷きながら、リディアの強い眼差しを受け止めた。


「セバス、フェン、リディア。お主らの想いを聞いて、妾も腹を括ったぞ。」


 私は全員を見渡し、静かに言葉を続けた。


「妾はこの街を守るだけでなく、もっと豊かにし、皆が安心して暮らせる未来を築いてみせる。そして、リオを立派な魔王に育て上げる。それが妾の使命じゃ。」


 リオが私の腕に抱きつき、無邪気な笑顔を見せる。


「ママー、僕ももっと頑張る!」


「うむ、共に頑張るぞ、リオ。」


 全員が静かに頷き、広間には決意を新たにした空気が満ちていた。



果たしてセリーヌとリオは、この不思議な冒険を通じて何を得るのか?魔王候補のリオが夢見る「世界統治」の行方に注目です!次回もぜひお楽しみに!

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