【言葉悪ふざけ】本文より読み仮名の方が多い最低な桃太郎【閲覧注意】【狂い昔話】
テンプレが流行っているそうなので、私も手を出してみました。桃太郎です。この物語に出てくる変な読み方をする漢字は、基本的に私の頭の中の辞書に載っている読み方です。
物語を楽しみたい方は読み仮名を☆完☆全☆無☆視☆してください。読み仮名読んでると絶対に内容が入ってこないので。まあ本文だけでも入って来ない気もしますが。
むかしむかしあるところに、爺さんと婆さんが住んでいました。爺は山へ芝刈りに、婆は川(長いので以下 「ちんぽ」とする)へ洗濯に行きました。
婆が川で洗濯していると、川上から大きな桃が流れて来ました。
婆はその桃を手に入れたく思いましたが、この川は長いし広いのです。下手すれば婆は流されてしまうでしょう。
「せや!」
婆はあることを思い出しました。実は婆は腕が伸びるのです。
「ゴムゴムのォ〜〜〜!」
婆は一旦後ろに腕を伸ばし、戻る力を利用してパンチを放ちました。
「銃!!!!」
桃は見事に粉々に割れ、中からそれはそれは可愛い赤ん坊が出て来ました。
「あぶぁ、あぶばぶばぁ」
船代わりにしていた桃を失った赤ん坊はそのまま流されてしまいました。
「待たんかいガキィ!」
婆は腕を伸して赤ん坊を掴むと、懐にしまいました。その後しばらく川で洗濯して、家に帰りました。
「婆さん、なんじゃその子は!」
驚いた様子で爺が言いました。
「実はねぇ、こういう 事 があってねぇ」
「いやいや、なんで川の中で割るんじゃ!」
「うるせぇ!!!」
それからというもの、爺と婆はその子にこの上ないほどの愛情を注ぎました。その甲斐あってその子はすくすくと育ちました。
「そういえば名前つけてないな」
子が30歳になった頃、爺が言いました。そういえば名前なかったな。
「桃を割って生まれて来たから、桃割太郎(これから何回も登場するので、略して桃太郎と呼ぶことにします)にしましょう!」
「ええのう! 大賛成じゃ!」
桃太郎は自分の名前を気に入ったらしく、大層喜びました。
「桃太郎や、鬼を退治してきてくれんかのう」
婆が言いました。
「ババア強ぇんだからお前が行けよな!」
まあ、なんという言葉遣いでしょう。親の顔が見てみたいですね。
そういえば、桃太郎にはこの世界の理が通用しないのでしょうか。
「俺ァ元々口が悪いからな、そのシステム要らねぇんだわ」
だそうです。
「行けよ」
婆が刃物で脅しています。
「行くよ」
桃太郎は日本一の旗を掲げて出発しました。
途中で犬と猿と 雉 を仲間に従え、鬼ヶ島に向かいました。
鬼ヶ島に着くと、入口に金棒をもった鬼が立っているのを発見しました。
こちらの軍勢は一と三で合計4本、対する鬼の軍勢は 二 の2本。こちらに分があるように思えますが、彼らの力は計り知れません。
死闘開始!
「おらぁあああああ!」
いきなり二の猛攻が始まります。
「ウギャース!」
三は大ダメージを受け、死んでしまいました。しかし、三の死は無駄ではありませんでした。鬼の金棒が折れているのです! これで一と一の一騎打ちになるのです!
向き合った2人の姿はまるで 八 の字のようです!
「いざ!」
「おう!」
互いに認めあった2人は勢いよく飛びました。
互いの刃が空中で交わる姿はまるで十の字のようです!
「ぐっ⋯⋯! 強い⋯⋯!」
「フフ、やるな人間。だが次で終わりだぁ!」
鬼の必殺技である「蛇」が炸裂します。
「ならばこうだーっ!」
桃太郎も負けじと必殺技を披露しました。究極奥義の「乙」です!
2人のちんぽ(あ、とうとう本文に出ちゃった)のエネルギーにより鬼ヶ島は爆発し、跡形もなくなりました。
そのことをニュースで知った婆は言いました。
「桃太郎は元々いなかった子だし、うちは何も変わりないねぇ。鬼が死んだだけだから万々歳だねぇ」
「ひどすぎワロタ」
爺はなんかウケてました。
「それな」
婆もなんかウケてました。
めでたしめでたし。
読み仮名を含めた文字数が3114文字、本文は1388文字です。
ルビは1文字に10文字くらいしかつけられないので、空白を駆使していっぱいルビを振りました。めんどくさかったです。
かなり力を使ったので、しばらくは普通のものを書くことにします。