第十五話『最強からの転落』
千夜「っ!がぁぁぁあ!」
(もしかしたら理玖っちなら!、、、接続は出来る。)
接続とは、理玖と心の中で、会話出来る、彼女のみが持つ技能なのである。
千夜(接続!あのー)理玖(うざい、キモい話しかけんな!)ブチっ!
千夜は涙目になる。そりゃそうだろう。
割と頼りにしてた人に“当たり前だが、”一瞬で接続を切られたのだから。
そして、
キモ「ふん!やっと事の重大さがわかったみてぇだなぁ!」
次は下半身を切り裂く。
千夜「い⁉︎あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ボロボロと涙を溢しながら懇願し始める。
千夜「ゆるしてぇ!痛いよぉ!」
ぐすぐすと泣きながら懇願する。が、同じ性格ブスだ。
キモ「だからぁ、許して欲しけりゃあヤらせろって言ってんだよ‼︎」残った上半身を蹴り飛ばす。
私は理玖の考えをやっと理解する。
(ああ、さっさと反省しろって事かぁ。、、、、、、、、もう、分かったよ。館までは50m。でも、今の私じゃ歩いて行こうにも足がない。こうなったら、取り敢えず、殺さずここから抜け出して、ちょっと助けて貰わないと無理だからね。)千夜「接、、続。」
キモ「はぁ?キモいんだよ!」もう片方の腕に刺す!
千夜「っ‼︎がぁ!」(ごめん切らないで。)
理玖(、、、なんだ?ちょっとはマシになったかよ?)
千夜(う、うん。ちょっと館のさ、門の前で待ってて。)
理玖(なんでだ?俺の考えがわかったのなら、)
千夜(わかってるけれどお願い!まだ死にたくは無いからぁ!)一気に感情が溢れて涙を流す。
キモ「まさか死んだかぁ?」
千夜(今、、、下半身がないからさ。おね、がい。まってて。)
理玖(はぁ。しょうがねぇなぁ!分かったよ。まってる。)
ブチっ!一方的に切られるが、最初のような辛さは無かった。今ここで彼女が成長した瞬間だった。