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祈りの詩

作者: 木村カナメ

お立ち寄り頂きありがとうございます。

 消毒液の匂いがする。





 機械の動く音がする。





 針に刺されたような痛みを感じる。





 痛む場所から何かが入ってくる。

 




 心地の良い違和感がある。




 

 ゆっくりと血が流れていく。





 体内の汚れが落ちていく。





 世界がゆっくりと姿を変える。





 私の中の「ワタシ」が上書きされていく。





 私が私じゃなくなっていく。

 



 

 不要と判断された必要なものが消されていく。





 私は常に最新を求められる。




 

 私は大人たちの都合の良い人形。




 

 ここへ行き着く頃にはもう更新の時間。





 どうか消えないでと願ってしまう。





 けれどもそれは役立たず。





 ああ、ワタシが、消えていく。

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