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一章 妖孤の魔眼 五話

 ボニファーツ中尉が白露とオリヴィアの意見を信じた事で、俺たちの行き先はハウランゲルの中央平原地帯から南西にある王都ボルテルムへと変更になった。

 二時間ほど馬車に揺られたところで、俺は隣に座っているオリヴィアの膝の上にいるクレスに声をかける。


「なあ、クレス」

「何ですか?」


 クレスは当たり前のようにそのポジションに収まっているが、それでいいのだろうか?

 馬車の座席は三列あり、前列にはボニファーツ中尉、中列には俺とオリヴィア、後列にはレフィーナと白露が座っている。中尉の隣は空いているし、そもそも座席は三人まで座れる広さだ。間違ってもクレスがオリヴィアの膝の上に座る必要はない。

 しかし、今回の俺の質問はそこではない。これから戦地に向かう時にそんなどうでもいい話をする気はない。


「さっきエンデ少尉が命令って言っていたけど、それって俺たちを中央の戦地へ送り届けるように上層部から命令されていたってことだよな?」

「そうですよ」

「……言い出した側の俺が言うのも変だけど、不味いんじゃないか?」


 下手したら懲罰部隊行きとかもありそうだ。


「……命令された戦場に向かわないわけですからね。敵前逃亡扱いになるかもしれません」

「えっ」


 敵前逃亡って俺が知る限りかなり重罪だったはずだ。

 この国に懲罰部隊があるかどうかも分からないが、懲役とか処刑なんてことにもなりかねないのではないだろうか?

 俺の心配を感じ取ったのか、ボニファーツ中尉が振り返る。


「今日の最終目的地であるフォーゲルという町で本部に連絡します。間違いなく命令違反を責められはするでしょうが、恐らくはそれどころではないので保留にされると思います」

「どういうことですか?」

「少し冷静になって考えていたのですが、敵の強さが予想通りなら我々の軍隊は現時点で敗走を重ねているはずです。もちろん足止めを行ってはいるでしょうが押し留めることは出来ません。そうであれば今日の夜に私が連絡を入れた段階でかなり追い詰められているはず。我々が最短ルートで王都へと向かっているという情報は上層部にとって希望にすらなるはずです」

「なるほど」


 勝手に進路を変更していたのは褒められたことでは無いが、結果としては助かるからそのまま王都に来るように命令されるだろうということか。


「もちろん。全てが片付いた後で私は責任を取らされるとは思います。それが国のためになる選択だったとしても、最良だったわけではありませんから」

「なぜじゃ? どう考えても最速に近い進路変更じゃったはず。国のためというならお主は最良の選択をしたはずじゃ」

「いえ、今にして思えば、あの段階で一度引き返してウェルザーク門の通信機で本部に連絡するべきでした。それならば命令違反ではなく正式な任務として王都に向かうことが出来た」

「面倒じゃのう。結果良ければ全て良しとはならんのか?」

「それを許してしまえば、結果を出せば命令違反をしても良いという事になってしまいます」

「むう……しょうがないのう、唆したのは我じゃ。お主らは我に脅されて無理やり王都へ向かわされたことにせよ。それならば問題なかろう」


 ボニファーツ中尉が目を丸くして驚く。白露が自分を悪役にして中尉たちを守ろうとしてくれるとは思わなかったのだろう。

 中尉は力が抜けるように微笑んだ後で、正面に向き直る。


「必要ありませんよ。全ては私が決めた事。この中隊を指揮しているのは私です。民間の協力者に罪を着せて自分だけ無罪でいようなど、私のプライドが許しません」

「そうか……」

「ですが、その気持ちは嬉しい。感謝します、シラツユ殿」


 ウェルザーク門を出発してから約3時間。俺たちは広い草原に座って昼食を取ることにした。

 軍のレーションに加えて、俺の冷蔵庫からも食料をみんなに提供したぞ。クレスが子供のように喜んでラウネぶどうを食べていたのが印象的だった。


「エンデ少尉、マヌエラ少尉、調子はどうだ?」

「問題ありませんわ」

「……エンデちゃん、こういう時に強がりを言うのは良くないわよ。中尉、二人とも体力には問題ありませんが、魔力消費が激しいです。フォーゲルまでは何とかたどり着けるでしょうが、疾風魔法が使えなくなるので到着時間は日没後になると思われます」

「そうか。明日の事も考えると、フォーゲルで我々だけ軍用車に乗り換え、二人には休養を取ってもらった方がいいかもしれないな」

「なっ!? そ、それはわたくしのプライドが許しませんわ!」


 エンデ少尉はカッとなって口走った後で、上官に口答えしたことに気付いて口元を押さえる。


「も、申し訳ありません」

「いや、いい」


 そこでそれまで黙々と食事をしていたジュスタン少尉が口を開く。


「けどよ、実際敵が王都までどのくらい近付いているか分からないわけだろ? ならフォーゲルで即座に軍用車を借りて、俺や中尉が交代で運転することで夜通し走った方が良いんじゃないか?」


 冷静に告げるジュスタン少尉の言葉は、エンデ少尉とマヌエラ少尉をフォーゲルで置いて行くという意味だ。

 エンデ少尉は悔しそうに唇を噛みながらジュスタン少尉を睨み、マヌエラ少尉は悲しそうに目を伏せた。


「そう睨むなよ、エンデ。俺だって嫌がらせでこんなこと言っているわけじゃない」

「分かっていますわ。あなたの言う事は正しい。それが今できる最良の選択ですわ。だからこそ、わたくしは自分が許せないのです」


 エンデ少尉は言いながら拳を強く握りしめ、目に涙を浮かべていた。そんな時、レフィーナが思い出したように声を上げた。


「あっ」


 タイミングの問題なのか、全員がその声に反応してレフィーナへと視線を向ける。


「どうかされたのですか? レフィーナ殿」

「う、うん。いや、でも試したことないから危ないかも」


 レフィーナにしては珍しくはぐらかすように言い淀む。これは何かあると思ったのか、エンデ少尉が喰い付いた。


「レフィーナさん、もしかして何か別の案を思い付いたのではないのですか?」

「そうだけど……ケンタウロスが耐えられるか分からないから」


 その言葉を聞いて、俺はレフィーナが何を考えているのか察することが出来た。

 数か月前の大雪の日に、あまりにも暇で俺とロゼは隣にあるミドリの家に遊びに行ったのだ。そこでレフィーナと共にラウネ水、ラウネ蜂蜜、ラウネソーダなどの改良点について話し合ったり、試し飲みをしてみたりしていたのだが、その時にレフィーナが作り出した魔力の塊が今も俺の冷蔵庫の中に保管されている。


「レフィーナ、もしかしてあの栄養剤のことか?」

「うん」

「栄養剤? 詳しく教えて頂けますでしょうか?」


 エンデ少尉はレフィーナの案に可能性を感じているのか、必死の表情で迫ってくる。レフィーナは仕方なさそうにしながらも説明を始めた。


「ぼくが出す蜜は美味しくて栄養もあるから、前にアキトくんと色々な飲み物に混ぜたりして研究したことがあるんだ。その時に、アルドミラには栄養ドリンクっていうものがあることを知って、ぼくはそれに対抗しようと思ったんだ」

「対抗? 栄養ドリンクにあなたの蜜を混ぜるのではなくてですか?」

「うん。もともとぼくの蜜には栄養が豊富で、人間が欲しがりそうな栄養素が詰まった飲み物は作ってあったんだ。でも、栄養ドリンクは純粋に栄養補給をするためだけの飲み物でしょ? ぼくは栄養補給のためだけの蜜なんて作った事が無かった。作った事があるのは自然に分泌できる蜜とそこから魔力を無くして他の栄養素を入れた蜜。あとは細かく味の改良をするくらいで、栄養を凝縮しようとは考えていなかった。それで思ったんだ、ぼくが純粋に栄養素だけを凝縮した蜜を作ろうとしたらどうなるんだろうって」


 レフィーナがチラリと俺を見る。

 これは出してくれという合図だろうな。俺は『冷蔵庫』に手を突っ込むとすっかり忘れていた瓶を取り出す。


「虹色の液体……ですわね」


 それはエンプレスアルラウネになったことで聖属性を手に入れたレフィーナが作った蜜だからだ。いや、これはもう蜜ですらない。

 味は完全に度外視された、途轍もない魔力の塊だ。


「あまりにも過剰な魔力と栄養素が詰まっている上に味は美味しくないから、ぼく専用の魔力増強用栄養剤ってことで何本かアキトくんがストックしてくれていたんだけど、エンデとマヌエラはこれ……飲めそう?」


 俺は栄養剤をエンデ少尉へと手渡す。

 エンデ少尉は恐る恐る瓶を開けると、まずは匂いを嗅いだ。


「無臭ですわね…………マヌエラ」


 一口舐めようとしたところで怖くなったのか、エンデ少尉は栄養剤をマヌエラ少尉へ渡す。


「待ってよ、エンデちゃん。私に毒味しろってこと?」


 マヌエラ少尉が受け取った栄養剤を不安そうに見つめていると、ボニファーツ中尉が口を開いた。


「止めておいた方がいいだろう。ケンタウロスはただでさえ魔力量の少ない種族。魔力酔いを起こされるとフォーゲルにすら辿り着けなくなる」

「そ、そうですよね」


 マヌエラ少尉は栄養剤の蓋を閉めると、俺に返そうとする。しかし、その手をエンデ少尉が掴んだ。


「待ってください。わたくしは飲みますわよ」

「えっ? で、でもエンデちゃん」

「今飲むのではありません。走りながら、魔法を使いながら飲むのですわ。魔力酔いになるのなら、飲んだその瞬間から消費してしまえば良い。それだけですわ」

「ダメだ、エンデ少尉。危険すぎる。レフィーナ殿専用の栄養剤だぞ? 一口で重度の魔力酔いになって昏倒するかもしれない」

「で、ですが、わたくしにはこれしか残されていないではありませんか! この栄養剤で魔力が尽きることなく走ることが出来るのなら、わたくしは迷いなくこれを飲みますわ!」


 エンデ少尉は栄養剤をマヌエラ少尉から奪い取ると、自分の馬車へと駆け寄る。


「さあ、皆様。乗って下さいませ! わたくしが最速で送り届けて見せますわ!」


 やる気満々のエンデ少尉の勢いにたじろいだボニファーツ中尉はマヌエラ少尉へ助けを求めるように視線を送る。こうなってしまった彼女を止められるのは旧知の仲であるマヌエラ少尉しかいないのだろう。

 しかし、マヌエラ少尉はエンデ少尉を諫めるわけでも無く、俺の元へと近付いて来た。


「アキトさん。私にも栄養剤を貰えますか?」

「え?」

「ま、待て、マヌエラ少尉。君まで何を言い出すんだ!?」

「中尉。私にだってケンタウロスとしてのプライドはあります。フォーゲルで車へ乗り換えるというのなら、私たちなど使い捨ててくれて結構です。例え魔力酔いになろうとも、フォーゲルまでは何としても送り届けて見せますから、どうかやらせてください。あの栄養剤は、私たちに残された最後のチャンスなんです」


 いつもおっとりした優しい空気を漂わせていたマヌエラ少尉が、今まで見たことがないほどに真剣な表情で訴えている。

 どうなることかと思っていたら、意外にも助け舟を出したのはこの中隊で中尉の次に権限を持っている小隊長のジュスタン少尉だった。


「中尉、やらせてやりましょう。二人の覚悟は本物だ」

「し、しかし」

「マヌエラ、エンデ。もし栄養剤を飲んで魔力酔いを起こしてしまったとして、それでも俺たちをフォーゲルへは送り届けられるんだな?」

「ケンタウロスとしてのプライドにかけて、それだけはやり遂げます」

「もちろんですわ。もし気絶しようものなら鞭を打ってでも叩き起こしてください。死んでもフォーゲルまでは走り切りますわ」

「……だそうですが、どうしますか中尉?」

 

 ジュスタン少尉は賛成しつつも、最終的な決定はボニファーツ中尉に任せるようだ。

 エンデ少尉とマヌエラ少尉も軍人だ。もしもここで中尉に認められなければ、諦めて普通に走る事だろう。


「…………分かった。エンデ少尉、マヌエラ少尉。栄養剤については好きにするといい。ただ、何が何でもフォーゲルまでは走り切ってもらう」

「「ありがとうございます!」」


 結局、最後はボニファーツ中尉が折れる形になったな。途中からそうなる予感しかしていなかった。

 俺は冷蔵庫からもう一瓶栄養剤を取り出すと、マヌエラ少尉へ渡す。


「これは本当に魔力濃度が高いです。最上級種族になった俺ですら飲むのをためらうほどなんで、最初は飲むのではなくて舐めるくらいにしながら様子を見てください」

「分かりました」

「行きますわよ。皆様、早く乗り込んでください」


 俺たちはやる気満々のエンデ少尉にせかされるようにして馬車に乗り込む。


「では行きますわよ。『疾風魔法・風纏い』!」


 二人が風纏いを発動し、草原を駆け抜ける。しばらくして、突然エンデ少尉のうめき声が聞こえてきて、馬車が激しく揺さぶられる。


「ぐぅ! あ……な、なんの……まだまだですわぁ!」


 この声を聞いて、エンデ少尉が栄養剤を使用したのだと全員が理解した。

 ボニファーツ中尉が声をかける。


「エンデ少尉。どういう状況だ?」

「しょ、少々、口に含み過ぎただけですわ。とんでもない魔力量ですが、風纏いのおかげですぐに酔いは醒めました」

「そ、そうか……摂取量には細心の注意を払うように」

「了解ですわ!」


 ひとまず何とかなりそうだな。

 窓から隣を走っている馬車を見ると、マヌエラ少尉も体調を崩すことなく走っている。


「主殿、レフィーナ、二人はとんでもない物を作ったかもしれんのう」


 白露の言葉にボニファーツ中尉が頷く。


「摂取量に気を付ければ、瞬時に魔力を回復することが出来るとは。あの栄養剤が大量にあればパワーアップしたギドメリア軍とも互角以上に戦えます」

「大量にですか……さすがにそれは無理だよな、レフィーナ?」

「うん。あれはぼくの魔力の塊だからね。大量に作ろうと思ったらその分日数がかかる。今回は特別にあげたけど、普通はあげないよ」

「そ、そうなのですか……」

「じゃが、レフィーナの魔力は一日で全回復する。一日に一本は作成可能じゃろう?」

「戦闘や農作業がないならね。あと、お腹が空くからご飯が一杯欲しいな」

「自身の魔力を別の場所に保管しておいて回復が出来るなど、正直に言って無敵に近い能力じゃな……」


 作った時には何とも思っていなかったのだが、確かにこの栄養剤はとんでもなく便利だな。ゲームで言うところのMP回復アイテムだ。ショップだと高額で売れるんだよな……。

 ラウネ蜂蜜やラウネソーダが異種族に売れるのはそういう側面もあったということか。単純に地属性の魔力の味が甘くて美味いからかと思っていた。


「レフィーナ、今日は戦闘しないんだ。今のうちに一本作っておけ」


 俺は冷蔵庫から少量の水が入った瓶を取り出すと、それを飲み干してからレフィーナに手渡す。

 たとえ少しでも飲み物が入っていれば、こうした容器は無限に冷蔵庫にしまっておけるのでとても便利だ。


「うん。分かった」


 レフィーナがその場で栄養剤を生成すると、俺はその瓶を冷蔵庫に仕舞い直した。

 俺の記憶ではこれで栄養剤の本数は9本。オリヴィアや白露ならこの栄養剤をためらわずに飲むことが出来ると思うので、活用していこう。

 魔力消費を気にせずに最上位魔法を連発できるのなら、四天王とも互角以上に戦えるはずだ。

 それからエンデ少尉とマヌエラ少尉は栄養剤を少しずつ慎重に舐めながら走り続けたのだが、数時間後には信じられないことが起こった。


「ち、中尉! 町が見えて来ましたわ!」

「何!?」


 ボニファーツ中尉は馬車から乗り出すようにして前方を眺める。


「ば、馬鹿な!? あれはフォーゲルだ!」

「そんな! 速すぎますよ!」


 クレスもオリヴィアの膝の上から飛び降りて外を見る。

 ハウランゲルの土地勘が無い身としてはどのくらいすごいことなのか明確には分からないが、日没後に就く予定だった町にたった数時間で着いてしまったようだ。


「そこまで驚くことでもあるまい。風纏いを数時間使い続けて走っておるのじゃ、それはつまりハーピーの飛行速度に等しいはず。速すぎるという事はない」


 そういえば、ロゼは常時風纏いを発動できるんだった。ハーピーは風纏いを使用する際にほとんど魔力を消費しないからこそ出来る芸当なのだが、それをケンタウロスがやってのけたというのは歴史的な快挙なのかもしれない。


「凄すぎますわ! 中尉、これならばわたくしたちは今日中に王都までたどり着けます!」

「本当か!?」

「ええ。間違いありません。わたくしたちに足りなかったのは魔力量のみ。足だけならあと10時間は走り続けられますわ!」


 それはちょっと言い過ぎの気もするが、疲労など吹き飛ぶくらいの高揚感で満たされているに違いない。ついでに言えば、あの栄養剤は魔力以外にも身体に必要な栄養素が満載だ。その影響で体力にもかなり余裕があるのかもしれない。


「よし、二人の足を信じよう。エンデ少尉、このまま王都まで駆け抜けてくれ!」

「任されましたわ!」


 エンデ少尉とマヌエラ少尉はフォーゲルを通り過ぎると、全速力で王都へと走る。

 今日中に王都までたどり着けるのなら、ギドメリア軍よりも先に着くことが出来るかもしれない。俺がそんなこと考えていると、レフィーナが白露の膝を枕にして横になり始めた。


「アキトくん、ご飯ちょうだい。今日中に着くなら今のうちに食べて寝ておくよ」

「あ、ああ」


 普段なら行儀が悪いと叱ってやるところだが、この状況では仕方がない。

 俺がレフィーナにラウネぶどうを大量に渡すと、彼女は房を丸呑みしてから寝息を立て始めた。


「レフィーナは将来大物になりそうじゃな」

「今でも十分凄いけどな」

「違いない。では、我も瞑想に入る」


 そう言うと、白露も目を閉じて意識を集中させ始めた。

 俺は少し勘違いをしていたようだ。今日中に着くのなら、一安心だとどこかで思っていた。けれど、レフィーナと白露はそうは考えていない。着いたらすぐに戦いだと思っているのだ。

 二人は敵の強さを全く侮っていない。

 それを頼もしく思いつつ、俺はこの二人にそこまでさせたギドメリア軍の強さの評価を数段階引き上げた。

レフィーナの栄養剤ですが、魔力の味が分からないアキトには味の無い液体です。

属性は地と聖属性なので、他の属性の種族が飲むと甘辛い味に感じます。

レフィーナが飲んだ場合は同じ属性なので甘辛さが多少抑えられています。

属性による味は地が甘味、水が塩味、炎が酸味、風が苦味、聖が辣の辛味、闇が麻の辛味、無属性が旨味です。

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