お面と真実と運命と(壹)
ながくかけたよ_:(´ཀ`」 ∠):←当社比
書くのに結構頭使いました…トホホ
…リリリ リリリリリ リリ…
ガンッ
は、はぁ…
…縁起でもない夢だ。
とにかく、生きている。
まったく。若君?なんのことだ。剣道しか知らんぞ?何故真剣で闘ってたんだ?森?ここら辺にはない筈だ。大体、道が舗装されてなかった。
でも。
…覚えがあるような、ないような。
***
「勇、来てくれてありがとう。思い出した?」
「いえ、未だです。…死にかける夢なら見ましたが。」
「そうか。じゃあ今日の分を読んでからだね。」
***
出口の周りは人だかりになっていた。
大きな輪っかになっている。
その真ん中には長老様がいた。
聞こえてくる声が…、怖い。
随分とご機嫌がよろしくないようだ。
「…じゃからかまわんと言っとるじゃろ。なんの為に紅葉を大事にしてきたと言うんじゃ。恐怖を消す為か?さっさと邪神に生贄として捧げる為か?…違うじゃろ⁈封印が解けるまであの子にしかできんことをやってもらう。あの子にできるだけ長生きしてもらう。その為に隠してきた。村全体皆殺し、処刑になったら元も子もないじゃろうが!」
皆、静かになった。
「あ、あの…ちょう…」
「紅葉!待っておったぞ。すまんな。」
人々が道を作った。
「紅葉、お前にしかできないことじゃ。人、1人の命がかかっておる。」
こくり、と頷く。
「大怪我をしていらっしゃるようなのじゃ。治さねばならん。」
何をすれば良いのだろう?私はお医者様でも祈祷師でもない。
「…私にできることとは…?」
「薬草は他の者が採ってきた。紅葉には、その御方を看病していて欲しいんじゃ。」
看病…?
長老様が先程言ってたことと関係があるようには思えない。
―中途半端にしておきたくはない。私は、真実を知りたい。
「私にしかできないことって、本当は何…なのですか?」
長老様が黙ってしまった。
………と。
お父さん?
一体、何処に行ってたんだろ…
「早く戸を開けてください!床の用意を!早く!早く!」
おと…⁉︎
焦っているお父さんの背には着衣を真っ赤に濡らした見知らぬ若い人が、ぐったりと…
「紅葉、お面を外しなさい。」
…長老様?
「紅葉!早くこちらに来なさい!」
…お母さん?
「⁉︎」
…………あっという間だった。
自宅の客間に逆戻りだ。
そして。
布団に横たわる殿方をみる。
端正な御顔が苦痛に歪んでいる。
本当に酷い怪我だ。信じられない。
こんなに酷いことをする人がいるなんて。それに。
…薬草だけで治せるのだろうか。分からない。怖い。
「助けたい。」
知らない人、だけどでも。なんだろう。
聞いてみたい。見ていたい。
この人の声を、笑顔を。
死んで欲しくない。
助けたい。
まだまだ続きます。ヨロシクお願いします。ファンタジー感?次回だよ次回…(ーー;)