設定資料:想いの力概論
【並行世界の解釈】
宇宙(世界)が多数存在するというものです。量子論における『シュレディンガーの猫』において、箱の中の猫を「生きてもいて死んでもいる状態」という重ね合わせの状態から、箱を開けたときに「生きている世界」と「死んでいる世界」に分岐して、猫が生きていたら生きている世界に自分はいて、猫が死んでいたら死んでいる世界に自分はいると解釈するものです。これは多世界解釈と呼ばれます。
ちなみに、箱を開けたらどちらかの世界に収束するという解釈(コペンハーゲン解釈)は、マリーが草原に飛ばされた回『09話 見知らぬ草原にて』で扱いました。
【世界線の導入】
世界を線であらわします。世界が分岐すると言えば、二股(<)を想像されますが、この線を延長して平行に書いてると考えて下さい。過去―現在―未来の順で表すなら、世界αは次のように表されます。
α――過去――現在――未来――
こういった世界(宇宙)が複数存在するというのが並行世界です。たとえば、世界α、世界β、世界γは次のように並行に存在します。
α――過去――現在――未来――
β――過去――現在――未来――
γ――過去――現在――未来――
【時間のずれの導入】
過去、未来は果たして想定する必要があるのでしょうか。『シュレディンガーの猫』において箱を開けたときに世界が分岐するのだとしたら、箱を開けることを1時間後に延長したり、1年後に延長したりすることもまた分岐になると考えます。つまりは、世界α、世界β、世界γは次のようにも表されます。
α――過去――現在――未来――
β――現在――未来――
γ――――――過去――現在――未来――
世界βが箱を開けるタイミングを早めた、世界γが箱を開けるタイミングを遅めた世界です。これらが同時に存在するのが並行世界でしたから、過去・現在・未来も同時に存在することになります。ゆえに、現在という認識だけで時間が形成できます。今度は縦にみるのです。世界を線で表したのなら、縦にみると、点になるはずです。
世界α(・)世界β(・)世界γ(・)
と、世界は過去も現在も未来も同時に点在してることになります。
【想いの力】
想いの力では、点在するというのは使わず、
α――過去――現在――未来――
β――現在――未来――
γ――――――過去――現在――未来――
の図を使います。世界αの現在に私が「いる」とすることを◆で表します。そして、世界βの世界の私には剣を、世界γの世界には盾を持たせます。逆に、体は存在するが私が「いる」という認識がない世界は◇で表します。
α――◆(私)――
β――◇(剣)――
γ――◇(盾)――
【不完全な世界の顕現】――並行世界の一部を現実に顕現する(召喚する)。
α――◆(私)――
β――◇(剣)――
γ――◇(盾)――
↓
α――◆(私、剣、盾)――
β――◇(無)――
γ――◇(無)――
【完全な世界の顕現】――歪められた世界を元の世界に顕現する(召喚する)。
α――◆(私)――
β――◇(剣)――
γ――◇(盾)――
↓1
α――◆(私、剣、盾)――
β――◇(無)――
γ――◇(無)――
↓2
α――◆(私)――
β――◇(剣)――
γ――◇(盾)――
1の時点で《不完全な世界の顕現》を使い、2
の時点で《完全な世界の顕現》で元の世界に戻します。
【正当なる観測者の権限】――別の並行世界にこの世界の一部を顕現する(逆召喚する)。
α――◆(私)――
β――◇(剣)――
γ――◇(盾)――
↓
α――◇(無)――
β――◆(私、剣)――
γ――◇(盾)――
β'――◆(私、剣)――
《新たなる世界の複製》でβ'世界を創造し、《不当なる観測者の権限》で渡る力とも言える。
【不当なる観測者の権限】――意識だけ別の並行世界に移動させる。
α――◆(私)――
β――◇(剣)――
γ――◇(盾)――
↓
α――◇(私)――
β――◆(剣)――
γ――◇(盾)――
【新たなる世界の複製】――世界を創造する(追加する)。
α――◆(私)――
β――◇(剣)――
γ――◇(盾)――
↓
α――◆(私)――
β――◇(剣)――
γ――◇(盾)――
δ――◇(新)――
【完全な世界の再現】――一時的に世界の一部を顕現する(召喚する)。ゆえに、《不完全な世界の顕現》の後、自動的に《完全な世界の顕現》が発動する力。
【世界つむぎ】――時間旅行する。
アルストロメリアが使った力。たとえ行きたい世界が存在しなくても、《新たなる世界の複製》で好きな世界を創造して《正当なる観測者の権限》によりタイムトラベルできます。