表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一輪の花  作者: 雨井蛙
二章 時間漂流少女ナリア・アルスバーン
23/52

資料:カルネラ・アルスバーンの論文

カルネラ・アルスバーンの「視点」で《想いの力》を研究したという設定です。つまり、彼が間違って解釈している可能性があるということです。(矛盾が発生したときの言い訳)

『この世に知られている《想いの力》について』

執筆者:カルネラ・アルスバーン


《想いの力》は原則、無数にある並行世界をありのままの現実にする力である。



1.不完全な世界の顕現-

無数にある並行世界から世界の一部分を召喚する。世界の一部分の範囲は術者の想像力に比例する。一等級だと体育館、二等級だと教室程度の世界を召喚可能。ただし、顕現される世界の分岐点による、腕を二本生やすなど人間のDNA(遺伝子情報)は最古であるため召喚不可能。


【実験レポート1-死者の蘇生】

【実験レポート2-集落の消滅】


2.完全な世界の再現-

無数にある並行世界から世界の一部分を一時的に召喚する。不完全な世界の顕現の下位互換。術者の想像力により多重詠唱が可能。


【実験レポート3-剣の多重召喚】

【実験レポート4-拳の多重召喚】


3.完全な世界の顕現-

1.2.の術により歪められた世界を元の世界に戻す力。ではなく、世界の分岐点を強制的に召喚する力、ゆえに本質は時間遡行(じかんそこう)である。詠唱できるのは先天的であり人類には3名しか確認されていない。


【実験レポート5-死者の蘇生】

【実験レポート6-タイムトラベルの検証】


――


【実験レポート1-死者の蘇生】

被験者-エルワード・ユッケ、強盗殺人による死刑囚。

被験者の首元をナイフで切断、失血死による死亡確認後、《不完全な世界の顕現》により〈死亡しなかった世界〉の召喚に成功した。これを100回繰り返した結果、〈切断された状態〉になったため被験者は蘇生不可となった。《不完全な世界の顕現》によって、召喚される世界の分岐点について言及されたし。


【実験レポート2-集落消滅】

郊外にある孤立集落を対象。人口は20人。

《不完全な世界の顕現》により〈集落が森林になった世界〉の召喚に成功。ただし、集落の人間は全て消息不明となった。追記、集落の人物と同一のDNA(遺伝子情報)を持つものが確認された。


【実験レポート3-剣の多重召喚】

ボーア・シュトレイゼンの論文を追試した。

被験者-アリア・トルストイ。王立クリューサンテムム学院一等級術者。

《完全な世界の再現》により1000本の剣を召喚可能、2秒後に消滅する。次に100000本の剣を召喚可能、2秒後に消滅する。ただし、被験者は三日意識不明となる、注意されたし。


【実験レポート4-拳の多重召喚】

被験者-ロイス・カルエル。王立ロサ学院一等級兵士。

《完全な世界の再現》により10本の拳を召喚可能、2秒後に消滅する。《不完全な世界の顕現》では肉体の召喚は不可能であったため、下位互換とは言えなくなった。


【実験レポート5-死者の蘇生】

被験者-エルワード・ユッケ。実験者-カルネラ・アルスバーン

|【実験レポート1-死者の蘇生】により蘇生不可となった被験者に《完全な世界の顕現》を使用したところ蘇生に成功。これにより本質は時間遡行(じかんそこう)だと判明した。


【実験レポート6-タイムトラベルの検証】

|【実験レポート5】により《完全な世界の顕現》の本質は時間遡行(じかんそこう)である。もっと古い過去の世界を召喚することで私は過去に戻れるのではないかと考え、これを実行する。

代筆:ボーア・シュトレイゼン

カルネラ教授の消息不明につきボーア・シュトレイゼンが代筆する。彼の机にて、この論文を発見した。ゆえに私が完成させ、これを提出する。


敬愛なるハルヴェイユ殿へ

面白ければ評価・ブックマークのほどよろしくお願いします!モチベが―上がります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ