パンツノーパンパンツ
誤字脱字、拙い文章すいません。
路地裏、それは古くから不良のたまり場であり、数多くの恐喝事件の現場になってきた。
それは現在でも変わらない。
4月8日月曜日にその恐喝も起きていた。
「おい姉ちゃんパンツだせよぉパンツ履いてんだろぉ?」
「や、やっめてください…パンツなんて履いてないですぅ」
「あぁっ?パンツ履いてんだろぉが、わかってんだよスカートめくってみせてみろよぉ!!」
「やっやめてください!ほんとにパンツなんて履いてないですから!私ノーパン派なんです!」
路地裏で一人の女性が一人の男に囲まれている。
近年ではよくあるケースの恐喝事件だ。
だが、今回のケースがいつもと違うのが今日、4月8日が私立宗弥学園の入学式であること。
そして、
「こんな朝から恐喝なんかしやがって、お前の性癖のせいで一般人の皆さんに迷惑かけんじゃねぇよ!」
一人の男が通りかかったということだ。
「てめぇ俺に言ってんのか?俺が誰だか知らねぇようだなぁ。俺は西高のパンツコレクター和だっぐはああ」
和田の顔面に男の蹴りが炸裂し吹っ飛ぶ。
「知らねーよ」
「て、てっめぇーやりあがったなぁ!」
和田がよろよろと立ち上がり吠える。
「お前もヤンキーなら分かってるだろ、俺たちの世界は力がねぇと性癖を貫けねぇ」
「てめぇの性癖、パンツに変えてやるぅぅぅぅぅ!!!!」
和田が男に突進する。
「残念だったな、俺はパンツも好きだよ!」
ゴンっ
和田の顔面に男の右ストレートが突き刺さる。
「貴様、なに…もの……」
和田がその場に倒れる。
「俺は、壁谷 誠二。日本を制覇する男だ!」
誠二は近くに座り込んでしまっていた女性に近づく。
「大丈夫ですか、立てます?」
「え、ええ。ありがとう。あなた細いのに強いのね」
誠二は女性に手を貸して立たせる。
「はは、そんなことないですよ。あいつが弱かったんじゃないですかね。そんなことよりもノーパンってまじすか?」
「…本当よ。ノーパンは嫌い?」
「いいえ?いい性癖ですね!」
女性は一瞬驚いた表情をするが、すぐに笑顔で言う。
「ふふ、ありがとう。わたしもう行くわね、ありがとう!」
女性はその場を走り去っていく。
「さてと、俺も行くかー」
誠二もそこから立ち去る。
世界に日本のHENTAI文化が認められ60年。
かつてヤンキー達は自らのプライドを貫くために戦った。
そして現在、彼らは自らの性癖のために戦う。
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