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(94)パターン

 パターン・・思考・行動・文などの型や様式を意味し、日常で普通に使われる言葉だ。もはや日本語化していて、お決まりのパターン・・などという形でよく使われる。いいパターンは安定しているから変化が少なく、反して変えよう! とする力に強く、大いに助かる。ただ、変化しないから、くせ、生活習慣、慣習などといった悪い繰り返しがパターン化したときは、助かるものも助からない。いわば溶かそうとする水に対して、凍らせようとするこおりのような存在なのである。とすれば、逆のパターンどおしがせめぎぎあえばどうなるか? これを考えてみるのも面白い。^^

 とある家の日曜である。朝からご主人がお決まりのパターン化された深刻[シリアス]なテレビ番組を、お決まりのパターン化された食事を食べながら渋面しぶづらで観ている。

「ワンパターンで変わりえしないわねっ!」

「そこがいいんじゃないかっ!」

 主人も、妻に反発して言い返し、どうしてどうして負けてはいない。

「この前、おなたがいないときに観た△○テレビのホニャララ、面白かったわよっ!」

「ホニャララ? 何だい、それは?」

「だからホニャララっていう訳が分からない番組よ」

「訳が分からない番組? …それが面白かったのか?」

「ええ、面白かったのよ」

「そうか…。ちょっと観てみるか…」

 そう言いながら主人はおもむろにテレビのリモコンを手にし、映ったホニャララをしばらく観ていた。そして突然、大声を発した。

「ほほぉ~~!! なかなか面白いじゃないかっ!」

 主人のパターンは、いとも簡単に妻に溶かされ、ビチャビチャの水に変化してしまった。それからというもの、主人はそのホニャララという番組を観るのが病みつきになったと聞く。ビチャビチャの水が凍結し、また新しい氷となってパターン化した訳だ。妻は主人が機嫌がよくなり、大いに助かるそうだ。都合の悪いパターンは変えれば大いに助かる・・というお話である。^^


                  完

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