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(84)臨機応変
物事は流動的で変化しやすく、その時々で臨機応変に対処するのが賢明と言える。ただ、何も考えずにいるのも問題で、助かるものも助からない。^^
とある町民運動会で借り物競争が行われている。少し走ったところで紙を拾い、書かれた品物を持ってゴールまで走る・・というお決まりの競争だ。競技参加者は、紙に書かれた品物を見た瞬間、臨機応変に探す必要があり、ゆったり探していてはビリになるから、頭の早い回転が要求される。
「ダメだったよ…。1着どころかブービーだっ!」
「ビリより、いいじゃん!」
「そりゃまあ、そうだな…」
「僕は1等だったよっ!」
「…」
メンツ丸潰れで、父親は萎縮したように小さくなった。
「ははは…お前はいつもそうだ。どう考えても儂の倅とは思えんっ!」
「父さん、いくらなんでも、それは…」
「やかましいっ! それが事実だろうがっ!」
「はあ、まあ…」
「臨機応変にコトに処すっ! 瞬間の研ぎ澄まされた判断だっ、判断っ! 分かったかっ!!」
「はい…」
妻は夫が義父に怒られているのが小気味いいのか、ニンマリしながら水筒のお茶を飲んだ。
これだけ世の中の変化が速いと、臨機応変もかなり臨機応変に望まないと、怒られて助からないようだ。
※ 湧水家の皆さんの友情出演でした。^^
完




