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(7)物忘れ

 年老いてくると、ふと、物忘れするようになる。若くても物忘れの激しい人もいる訳だが、^^ まあ、世間一般の相場では老齢ろうれいの人に多いということだ。物忘れは記憶が脳内から消え去る現象だが、文明進歩の昨今さっこん、何か入れておく記憶回路保管装置のような入れものでも発明願えれば有り難い限りだ。^^

 ここは、とある将棋愛好会の集会場である。多くの年老いた愛好家が二人一組で盤面を前に対峙たいじし、将棋を楽しんでいる。

「いやぁ~もう、ダメですなっ! 最近はサッパリいかんです。棋譜きふを10分後には忘れとりますからな、ははは…」

「10分後ですか。そりゃ、いい方だっ! 私など覚えた途端、物忘れですわっ、ははは…」

「ははは…。しかし、それでもまあ、棋力きりょくは上がっとりますから、それはそれで助かる訳ですが…。アレはどういう訳なんでしょうな?」

「はあ…おそらくは、忘れた分、発想が増えるとか・・なんでは?」

「増えますか? ははは…増えとるかどうかは分かりませんが、まあ助かることは助かっとります」

「今度、知り合いの医者にいておきましょう」

「ほう! お知り合いにお医者がっ?」

「はあ、耳鼻科ですが…」

「耳鼻科!?」

 言われた老人は、そりゃ無理だろう…とは思えたが、言い返さずスルー[通す]した。サッカーでいうところの計算しくされたパス回しである。^^ ただ、ボールの行方ゆくえは分からず、物忘れしたかのように二人の会話は途絶えた。

 このように物忘れは、状況により助かる場合も困る場合も出てくる訳だ。^^


                  完

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