表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/100

(68)オブラート

 お年を召された方なら、よくご存知だと思うが、以前はカプセルというものがなく、粉の薬はオブラートと呼ばれる溶けやすいデンプン質の薄い半透明の膜で包んだものだ。オブラートのような働きを人の言動にも当てはめ、オブラートに包んで言って下さい! などと表現することも出来る訳だ。遠回しにぼかす効果があることから、物事にかどが立たず、トラブルが未然に防げて大いに助かることになる。ただし、包み過ぎると、何を言いたいのか分からなくなるから、注意を要する。^^

 とある区役所の商業観光課である。

「君ねぇ~、すでに西軍は岐阜、大垣くんだりまで進出しとるんだぞっ! 分かってるのかっ!!」

「…? はあ…」

 課長、清須のオブラートに包んだような会話の意味が理解出来ず、徳秀は虚ろに返した。

「なにがなんでも大御所が到着されるまでに手立てを講じねば…。おいっ! 徳秀君、君の手腕にかかっとるんだっ!」

「? …なにがでしょ?」

「決まっとるじゃないかっ! オリンピックだよ、オリンピック!!」

「? オリンピックはまだ先の話ですが?」

「それはそうだが、手を打たんとっ!」

 徳秀は手を打つ意味が分からず、もう少し、分かりよく言ってもらえると助かるのにな…と、思いながらオブラートに包まれた。

 オブラートに包み過ぎると意味が分からず、助かるものも助からなくなる・・というオブラートに包んだようなお話だ。^^  


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ