(63)迷走
本人にそうする気持はないのに、意思ではない状況に追いやられたとき、仕方なく、『じゃあ、そうするか…』などといった気分で、先が分からない道を辿ることになるのが[迷走]と呼ばれる動きである。著名な一例として、時折り日本列島を窺う奇妙な動きの迷走台風がある。太平洋高気圧に、『馬鹿野郎! こんな暑い最中に姿を見せるなっ!』とかなんとか怒られ、仕方なく、『ど、どうも…』と、後ろから押される思いで進路を迷走する訳だ。^^ 迷走されることで被害となり、助かる命が助からなくなる・・といったことにもなりかねないから困る。
二人の買い物客が、とあるデパートで立ち話をしている。近所の知り合いらしく、話す内容もザックバランだ。
「おやっ? こんなところでお買い物ですか?」
「ははは…レイアウトが変ったもんで、迷走しております。で、あなたは?」
「ははは…実は私も、そのようです」
「最近は、なにごとにつけ、変化が激しい時代ですからな」
「そうそう! 氷のままであって欲しい訳ですが、すぐ、水になります」
「日が経っても、氷ならいいんですが、水はそうは参りませんな」
「永久凍土から出土したマンモスの遺伝子からマンモスは生まれますか?」
「さぁ~それは? こんな時代に生まれれば迷走しますぞ、きっと! ははは…」
「ははは…」
デバートで迷走した二人の話は尽きない。
このように、迷走は笑い話の話題を呼んで助かる場合もある。^^
完




