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(61)麺類(めんるい)
麺類は湯がき時間によって硬すぎたり柔らか過ぎたりするから、なかなか湯がき加減が難しい。時間を計らなくても、食べごろの湯がき加減が分かれば大いに助かる。素麺なんかは割合いいが、パスタ系はなかなか手ごわく、アルダンテ・・いや、それは音楽記号だった。…そうそう! アルデンテである。イタリア地方のいい湯で加減のパスタの呼称だそうだが、芯が少し残ったぐらいが何故いいのか? が分からない。まあ、どうでもいい話だが…。^^
二人の老人が話している。
「歯が不自由になってから、どういう訳か麺類が増えました。多いときですと、一日、三食とも麺の日があります」
「奇遇ですなっ! 私も麺類がほとんどです。ご飯はどうも入れ歯に合わないっ! 硬めに息子の嫁が炊いたヤツなんか、特にそうです。私を早くあの世へ行かせたいのに決まってますっ!」
「ははは…まあ、そんなことはないでしょうが。それにしても麺類は助かります」
「そうそう! 飽きませんから助かります…」
そう言いながら二人の老人は熱い上がりを啜り、美味そうに大トロの寿司を頬張った。
麺類に限らず、美味しいものなら人々は何でも助かる訳だ。^^
完




