表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/100

(57)お手上げ

 物がいたんだとき、なんとかしよう! と意気込んでも、手のほどこしようがなかったり、その対応がまったく分からなかった場合を[お手上げ]と人は言う。別に手を上げず、下げていたとしても、それはお手上げなのである。^^ 

 最近の電気機器は個人で修理しにくい専門部品、特に電子部品を多量に使っているから、[お手上げ]となりやすい。こんな場合は専門家の情報を得ることで、対応や買い替えがスムースに進めば、助かる。[お手上げ]は困るが、いいことがあったときに思わず万歳ばんざいする[お手上げ]は全然、困らない。^^

 とある大衆食堂である。冷蔵庫のコンプレッサーが損傷して冷えなくなり、どうしようもなくなった下手したては、なんとか、[お手上げ]の状態から抜け出そうと、近くの馴染なじみにしている大衆食堂へと出かけた。暑い最中さなかのこともあり、新しい冷蔵庫が来るまで食品の買い置きが出来なくなったためである。

「おやっ! 下手さんじゃないですか。これはお珍しい~! 長い間、お見限りでしたから、どこかお悪いじゃないかとうちのヤツと言ってたんですよっ!」

「ははは…そんなことはないんですが、仕事の関係で…」

「そうそう!! この前の新聞、見ましたよっ! すごいですねぇ~! リゲル新人賞と植木賞でしたか? ここいらのもんは鼻高々ですよっ! で、今日は、どうなすったんですっ?」

「いやなに…。[お手上げ]になったもんでね」

「? [お手上げ]? よく分からねぇ~や?」

「ははは…親父さんには分からんでしょう。コレがコレになった訳ですよっ!」

 下手はジェスチャーで、コトの仔細しさいを説明しようとした。

「…ええ。…食えなくなったから…[お手上げ]で来なすったとっ?」

「ああ、まあ、そうです。実は、冷蔵庫が傷みましてね…」

「ははは…そりゃ、まったく[お手上げ]だわっ!」

「手を上げてちゃ、モノが書けませんっ!」

上手うまいっ!!」

「ははは…そう言って下さると助かります」

 助かるのは、[お手上げ]になった場合、どういう訳か上手いダジャレが浮かぶことのようだ。^^ 


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ