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(44)変化

 変化・・氷がけて水に変化するように、この世では当然、起こりる現象である。大相撲の立ち合いで、『突き落としっ! …突き落としでホニャララの勝ちっ!!』と、場内アナウンスで流れる分かりやすい変化の一例もある。^^ ただ、以前からある、いいものや素晴らしいものは、解けずに氷のままであって欲しい…と望むのは私だけだろうか。それだけ世の中の変化が激しい今の時代・・とも言えるのである。しかし、変化したからといって必ずしもよくなるとは限らない。いや、返って悪くなる場合も多々(たた)あるのだ。長閑のどかでいい風情ふぜいで歩いていた道が車のラッシュで歩きにくくなったり、豊穣ほうじょうの実りを見せてくれた田畑が雑草でおおわれたりする時代は、氷が解けて泥水になったような悪い変化だろう。^^

 とある役場の職員の会話である。

「君はいつも早く提出してくれるから助かるよっ!」

「いえ、それほどでも…」

 他の職員に抜きん出て、課長へ決裁書類を早々と提出した職員が、まんざらでもない、したりがおで、後頭部をく。しかし、このしたり顔の変化が悪かった。

「と、言いたいがだっ! よく聞きなさいよっ!! 君の場合は間違いが多過ぎるっ! 結果、決裁がいつも一番、遅くなるのがきずきずなんだよな、実はこれが…」

「はあ…」

「ははは…だからね。遅くてもいいからコツコツと間違わないようにやりなさい・・ということだ」

「はあ…」

 職員はえた蛞蝓ナメクジのような姿で自分のデスクへUターンした。

 このように、変化したからといって、必ず結果が良くなって助かる・・ということではない。大相撲だって堂々と負けていただいて、変化がない方がいい。独り相撲の方には関係ない話だが…。^^


                  完

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