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(15)軽い

 軽いと何事なにごとにつけ、やりやすく、上手うまくいって助かる。というのは、考えが重いと、深くアレコレ…と先を読み過ぎるから、思い通りにならない場合、戸惑とまどって上手くいかず、助からない訳だ。力を抜くと身体が水に浮かぶが、まあ、ソレとコレとは関係がない。^^ 手術の執刀、試験や面接、本番の舞台、相手方との契約交渉、演説など、リラックスすれば上手くいく確率が増すのは、心理面が深く考えず軽いから、目的に集中できる訳だ。生まれつき軽い人は、これは…なんとも言えない。^^

 昼休みの会社ビルの屋上である。二人の同期入社の中堅社員が話し合っている。

「君は課長補佐だからいいよな」

「なに言ってる。君こそ課長代理だからいいじゃないか」

「いやいや、課長代理は課長補佐の下だから君が次期課長さ、絶対!」

「いやいやいや、課長補佐の方が課長代理より下だから君さ、絶対!」

 二人は次の人事異動を重く考えていた。口では相手を立ててはいたが、そのじつ、内心では二人とも、『俺の方が課長さ!』と思っていたのである。そこへもう一人の同期社員がやって来た。

「どうしたんだ? 二人とも浮かぬ顔して?」

「いや、別に…」

「ああ…」

「そうか! 今日はいい天気だなっ! ははは…」

 その社員は係長だったから、取り分け、次の人事異動を意識していなかった。どちらにしろ課長にはなれない…とんでいたから気分が軽い訳である。

 そして、人事異動の日が巡った。結果は、係長の男が抜擢ばってき人事で課長に昇進する内示が出たのである。だから重いより軽い方が世の中は上手くいって助かる・・という一例である。^^


 ※ 時により、重い方が助かる場合もあります。^^


                  完


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