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(1)助かる

 人生を歩んでいると、いろいろなところで人に助けられ、助かっている・・という事実に気づかされる。もちろん、全然気づかず、気づかないまま生きている人も多い訳だが、この助かる・・という事実に着目(ちゃくもく)して話を起こすのも面白いのではないか?  と思わなくてもいいのに思った次第だ。^^ これから展開するお話は、日常で起きている、そんな助かるお話の数々である。

 とある飛行場である。一人の乗客がキャンセル待ちの搭乗券を求めて窓口で係員と話をしている。

「いや! どうしても帰らないと具合が悪いんですっ!」

「そう申されましてもお客さま、すでに完売されておりますので…」

 そんな美人でないにもかかわらず、化粧を塗りたくって美人に見せようとしているキャリア・ウーマンが、『こちらは、ちっとも具合悪くないわっ!』と内心で思いながら、そうとも言えず、笑顔で返した。

「なんとかならないですかっ! キャンセルがあれば助かるんですがっ!!」

「はあ、予約のキャンセル待ちですね? …あちらでおかけになって、しばらくお待ちくださいませ…」

 係員は、『出るわきゃないでしょ!!』と内心で思いながら、そうとも言えず、ふたたび笑顔で返した。

 乗客が待合室で心配顔で座っていると、もう一人の乗客が隣りの椅子へ座った。

「どうされました?」

「はあ、実はホニャララで弱っておるんです…」

「なんだっ! ホニャララですかっ!! 私も同じ便ですよ! 奇遇ですなっ! 私、一便遅らせても別に構わないですから、よろしければおゆずりいたしましょう!」

「ええっ! 助かります…」

 乗客はもう一人の乗客に深々と頭を下げて礼を言った。

「そんな…」

 もう一人の乗客は、搭乗券を渡し代金を受け取ると、楚々と窓口へ向った。

 このような助かる偶然がドラマチックに起きることもある訳だ。^^


                  完

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