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陰陽師異世界に行く!


プロローグ ~前鬼獲得編~


暗闇から急に光がさした。

眩しい。そう思いながら目を開いてみると。


「なんだあ~。」


目の前に牛の顔が見えたのである。

牛の顔も急に現れた僕を見て


「ギョッ。」


と目を見開き驚いている。

僕は周りを見回す


「 ここはどこだ。」


(キョロキョロ)周りを見渡すと、壁に囲まれた通路になっていた。そして気づく


「ウッ。この位置は!」


空中に浮いているではないか。

(お、落ちる)と思った時には落下しはじめていた。


「なんだ、この高さは。」


牛の顔から視線が胴体部分に入るとムキムキの筋肉をしている

「えっ?人の身体だって」


身体の大きさは3メートル程で大きさは違うがどう見ても人そのものであった。


「これじゃ、ギリシャ神話に出てくるミノタウロスじゃないか?」


驚きながら、体勢を整え華麗に着地する。

(ウフフ、僕って格好い~い。)

と一瞬思ってふと現実に戻る。


ミノタウロスと思われる化け物が持っていた斧を振り上げようと

していた。

動作が遅かったので(この程度なら避けれる。)と内心思って余裕を見せていると。

案の定、斧をを振り下ろしてきたのだ。


「フッ」

と僕は笑いかっこよく後方に交わそうとし足に力を入れた。

床に苔があり、足をとられてしまった。(ドシン)


「痛てっ!」


勢いよく尻餅をついてしまったのだ。

(ヤバイ、死んだ。)と思った直後に斧が目の前を通り股間ギリギリの地面に突き刺さる。


(ジワ~。)

(ヤバイ漏れた。)


ズボンにしみが出来たのがわかった。


なんで、こんな情けない事になってるんだよ~。


~~~~~~ ~~~~~~


時は遡る。


先ずは自己紹介から


名前 安倍 時流[あべの しりゅう]

年齢 23歳

職業 陰陽師

家柄 安倍晴明の直系

経歴 中学卒業するころには陰陽道を修める。

高校、大学を卒業するまでに十二神将の護符を揃える。

(大学は一年留年しているがまあ護符を集める為に出席数

が足りなかっただけである。決してバカと言うわけではな

いのだ!)


晴れて十二神将の護符を全て集めたのである。

その事により安倍晴明の扱っていた最強の式神二人を自分の物に出来る儀式を受ける事が出来るようになったのである。


晴明神社に祀られてある式神は安倍晴明が没して以降、主人と認めた者が現れていないのだ。


「さあて、僕が頂くかね。」


かる~い気持ちで晴明神社に入っていく。


中には僕の父親である安倍威主那[あべのいずな]と、

祖父である安倍道影[あべのみちかげ]が祭壇を挟んで座っている。

威主那の声が神社内に響く。


「時流、前にでませい。」

「これより、式神の洗礼を始める。」


(まあ無理だろうがな。)と心の中で思う威主那と道影であった。


僕は言われるまま祭壇に進み式神の護符が入った晴明印(セーマン)の刻印が入った箱に手を翳す。


箱がうっすらと光っているように見える。

ニヤリと微笑みながら

(ヨッシャもらった。)と心の中で叫び護符の入った箱を蝶々結びした紐をほどき、その後に箱の蓋をゆっくりと開けていった。

箱の中に二枚の護符が光っているのが見えたのである。

二枚のうち右側にある一枚の護符を左手に持ち右手の中指と人差し指を立て護符に向けて晴明印を描きつつ木、金、火、水、土と唱える。

ピカッ。と護符が激しく光を放ち目の前に、体長は3メートル程で長い一本の角が額にある筋肉隆々の赤鬼が現れた前鬼である。


「我は前鬼、晴明に使えし最強の式神なり。」

「己の力を示めせ。さすればお主の力になろうぞ。」


そう前鬼が僕を試すように言ってくる。


「おっしゃ。一丁やってやろうじゃないの。」


と僕は気合いを入れて、右手の中指と人差し指を立て額に添えて意識を高めていく。

膨大に膨らんでいく気を感じる。


「ここまでの力を手にしておるとは」


と威主那と道影の二人が驚いている。


その気を前鬼の身体に手のひらを押しあて全て注ぎこんだ。

前鬼の頭に晴明印が浮かび上がるのだった。


「ガハハハ!」


前鬼が大笑いをしながら叫ぶ。


「予想以上だぞ小僧、いや主よ。これからは貴方の為に働こうぞ。」


前鬼を手に入れる事ができた瞬間であった。

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