第2話 第一村人?発見!
こんにちは!こんばんは!村正です!(* ̄∇ ̄)ノ
更新遅れてしまい申し訳御座いません!
短いですが宜しくお願い致します!
「ここか」
「そうみたいね」
俺達は川辺にそり、パン...が流れて来たであろう上流に向かって歩いていた。
そして今、目の前には人の二倍もあるであろう丸太で作られた柵が均等に横に並び立ち、その先が尖っていることから外からの侵入を拒む剣山の壁にも見える。
「村かな。」
「村ね。」
「門を探しますか...」
会話が弾まない。
壁に添うようにして周りを歩く。
よく観察すれば小さい動物を狩るのであろう罠等が見受けられ人が住んでいることをより明確にしていた。
そうして観察しながら歩いていると門とその上に建つ見張り小屋が見えた。
中には二人の見張りが居り、こちらを見つけると一人が下に降りていき一人はこちらを注意深く睨み始めた。
「あれ?歓迎されていない?」
「貴方みたいな不審者、警戒しない筈がないわ。」
女神からの愚痴が聞けたところで声がかかる。
「何者だ!ここら辺じゃ見ない顔だな!」
そりゃね、この前この世界に来たばかりで誰とも交流がないからね。見たことあったら驚きだよ。
一応それっぽい受け答えはしておこうか。
「旅の者です!道に迷ってしまいまして!」
「....ギルドカードは!」
そんなもの無いのだが...
「なぁ、アウトレア。ギルドガード無いとこの世界じゃ村に入れないのか?」
小さな声で聞いてみる。
「そんなはず無いのですが..」
無いのか。盗賊とかに間違えられて斬りかかられても困るしね。
一先ず安心かな。
「すまない!村が襲われここまで逃げて来たものだから持っていないんだ!」
うっし、完璧な説明だろ。
どうだ?とばかりに女神を見てみると、心底嫌そうな顔でこっちを見てきた。
あれ?なんかやっちまったか?
「それ、家族設定じゃ...無いですよね?」
「え?」
そんな顔で見なくともと思っていると目の前の門が開き出す。
少しの隙間から男が顔をだす。
「お入り下さい。」
おぉ、目茶苦茶不審がられてるな。
男の案内で中に入る。
「お邪魔しまぁ~す。」
中に入るとまず目にしたのは木等で出来た家等ではなく、弓や槍を油断なくこちらに構える男どもだった。
「あのぉ~、どういうこと?」
「.....不審者」
アウトレアさんの言葉が痛い!
けどマジでどういう状況だ?
弓や槍を構える男どもの後ろで何人かが走り回り何かを報告しているようにも見える。
盗賊に思われてるのかな?
そのまま数分のときが流れ(弓を構えてたものは順に休憩していた)三人の男がこちらに歩いてくる。
「皆、矛を納めよ。」
その内左に居たものが声をかけると向けられていた弓や槍を解いてくれた。
「これはこれは大変な無礼を働いてしまい申し訳ございません。」
そう言ったのは真ん中にいた男だ。
年老いてはいるがその肉体は今だ現役だと言わんばかりに鍛え上げられ、その佇まいには威厳があった。
うん、これは良いところかもしれない。
「いえ、警戒するのは当たり前でしょう。」
「そう言って頂けると助かります。先ずはお疲れでしょうから私の家へ御越しください。色々と積もる話もあるでしょうから。」
「有り難う御座います。」
そうして案内されたのは村の中心に建てられた少し大きめの建物だった。
ここに来るまでに分かったのは皆武装してるということだ。
それは女子供も限らずであった。
まぁ、魔物等危険な動物が自由に彷徨く世界だからと言えばそれまでなのだが。
大きな家の大きな部屋に通され飲み物等が出される。
一応毒が入っていないか鑑定で見たが問題はないようだ。
出された飲み物を飲んでいると先程の一際異彩を放っていた老人が中に入って来る。
「遅れてすまない。」
「いえ、こちらこそ急な訪問を受け入れて頂き有り難う御座います。」
「ふむ。貴殿方はどのような理由でここまで?」
「村が何者かに襲われまして、それで...」
俺の渾身の演技!そして横では心底嫌そうな顔のアウトレアさん!
その握った手をほどいてほしいです。
「そうでしたか...」
その言葉のあと老人は少し考え口を開いた。
「この村はあなた方のような者達が集まって出来た村です。」
「はい。」
「そして私たちはほぼ自給自足を行っていますが、盗賊紛いのこともしています。」
「そうですか。」
「......驚かれたり、糾弾なさらされないのですね。」
まあ、何となく予想はしてたし。
それに
「まぁ、ここで叫んでも非難したところでどうにもなりませんし、そんなことをすればすぐに首が飛ぶでしょうからね」
そう言って上や扉の方を見ると老人は少し驚いた顔をした。
「それだけの力量があるのに...」
力量はあっても敵わない事だってあるだろうに。
「力と数では数に分がありますからね。」
そのあと少々お話をしたあとこの村に留まって良いと言われた。
村を見つけた理由でパンツが流れてきためついでに返す為に持って来たと言い渡すと微妙な顔をされたのは余談であろう。
泊まる所はこの屋敷の部屋を使って良いと言われたので有り難く受けたがまぁ、十中八九監視が主な理由だろうが。
話を終え村を見てまわる為外に出る。
「アウトレア、ここで別れるか?」
「この村を見てからね」
「ならアウトレア、ここでは名前で呼べ。」
「なんでよ」
「当たり前だろ、俺が勇者だとここの人達が知ったらどうする。更に普通の人よりも弱いと知ったらガッカリするだろ。」
「最後の方は意味が分かんないけど、分かったわよ....」
「あ、お兄ちゃんとかお兄様とかでも...」
「フフフ、イヤよ。」
分かりました御免なさい冗談です。ですからその右手を握りしめるのは止めてください!
村を見てまわると殆どの家はお粗末程度に作られていた。
食べ物は倉庫に貯められているようで皆平等にご飯は食べられるようだ。
盗んできた物は全てあの屋敷の地下で管理されていることも分かった。
そうして村を見て回っていると女の子が一人座り込んでいるのが見えた。
「....ロリコン」
「いやちげーよ!?そんな目で見てないからね!?」
座り込んでいる女の子は他の子とはひとつ距離を置いているようにも見えた。
「話し掛けてみるか。」
その少女からは僅かに気品を感じられた。髪は茶色、腰まで伸ばされ僅かな風にも数本靡かれる。服は白色のワンピース。少し赤みがかった健康そうな肌が肩から出されている。
「こんにちは」
「.....なに」
「今日この村に来たんだど、」
「....」
「えぇっと、君はどうしてこの村に?」
あ、聞いちゃいけなかったかな。
女神は横で興味無さげにいるし、なんかこの子気になるんだよな。
「親が、殺されたから..」
そのときの少女の双眸は悪意に歪み、また落胆に後悔と、強い殺意を体から滲ませていた。
最後まで読んで頂き有り難う御座います!
あれ?こんな話になるはずじゃ無かったのに...眠いときに書いて寝たらこんな話に...恐るべし!睡魔よ!
第三話での主人公の容貌を追加します。
応援これからも宜しくお願い致します!