第5話 弄り倒します。やり過ぎました。
どうもこんにちは!こんばんは!村正です!(* ̄∇ ̄)ノ
今回は少し長めです!頑張った....そして後半頭おかしくなった...
少しでも楽しいと思っていただけたら幸いです!
どれ程歩いただろうか、魔物や強大な敵が現れるのかと思っていたがそんことはなく、普通の村でも飼われているであろう牛のような動物に鹿を思い出させるようなものものばかり。
「...........」
「...........」
そして会話には沈黙があった。
沈黙が痛い。。。。
ここまで歩いてくるまでにこの世界のことについて少しは聞き出すことができた。
この世界はアナザーエデン等と呼ばれていて、暇な神達が娯楽を求め造った世界らしい。しかし今では好き勝手にする神が居るらしくそのせいで世界に綻びが生じ、魔物などの害敵が強くなりすぎたりしてして数多くもの温厚な性格の動物やら人間やらが襲われ数を減らしてしまったらしい。
このままでは世界が破滅してしまうということで最初は他の世界から強い者を勇者として呼んでいたらしいのだが、強い者ばかり呼んでいたためにその世界の監視者、神からの苦情が殺到し取り止めに。
そこで造られたのが俺がいた世界エンパウワらしい。
勇者として送るのも魂を鍛えてもらうだけで誰でも送ることができるため探さずに済み、より多くの人を送ることができるようになった。
さらに、もしこの世界で死んだとしても魂だけをこちらに呼び体は神が贈る偽体なので生きて帰すこともできる。
神はそうしてこの世界の害敵を排除しているらしい。
これを聞いて思ったのが、自分勝手過ぎやしないかということ。
身から出た錆は自分等で片付けろと言いたかったね。まぁ言ったんだけど、この女神さんは主神に従える神らしく「そんんなこと言われても、私には何も出来ません....」と少し悲しい顔で言われてしまった。
そしてそしてそこに畳み掛けるようにして『魂だけこちらに来てるから死んでも帰られるって言うけど、魂に直接攻撃するというスキルもあるはずなんだけど、それ受けても生きて変えれるの?』と尋ねてみたところ、急に動きを止めたので顔を覗きこんで見ると、顔は真っ青になり、小さな声で『そ、そんなこと....ど、どうしよう、どうしよう』と呪文のように言っていた。
まぁ知らされてなかったんだろうな。
まぁ、少し可哀想だと思ったわけで、謝ったら、怒られた。泣きそうだったろうに。
まぁ、そんなことを考えて歩いていると前に牛みたいなのが倒れていた。
いやさ、もうお肉状態だったわけよ。
「ねぇ、あれって...」
「ん?あぁ、敵だね。」
そこには三頭の大型の狼らしきものが居て、それを咀嚼してました。
段差って怖いねぇ~、見えたときにはもうロックオンよ。
見張りをしてたであろう一頭がこちらを睨んでいる。うわぁ~こわっ。
まぁ冗談はさておき鑑定を発動させてみる。
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名 前:ワイルドウルフ 性:雄
称 号:リーダー
レベル:15 経験値:45/750
体 力:1200/1200
魔 力:450/450
攻撃力:150
防御力:60
生命力:80
素早さ:25
精神力:13
幸 運:20
スキル:
ウィンドスラッシュLv3/10
噛みきるLv5/10
取得称号:親殺し・同族殺し・率いるもの・リーダー
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おぉおお、強い。
関わっちゃいけないやつだ...回れ~右して帰ろう。
ヴゥゥゥヴヴヴヴ
あらやだ怖い、もう二匹に見つかるじゃん!
あ、目があった。
横を見て見ると歩きの姿勢で固まる女神が見えた。
なんかジブ○のメ○ちゃんが見えた。
「おいアウトレア、来るぞ。」
「.....っ!!」
「はよ下がれ...って」
まるで案山子のように動かない。
「何してる!!早く逃げ───」
「あ、あし、動かない...」
見れば女神の顔はまたまた真っ青で、目にはやはり涙を浮かべていた。
「.....囮にしよっか───」
「っ!!た、助けてよ!!お願い!見捨てないで!!町が見つかるまで一緒に行くんでしょ!?」
「でも俺、もと魔王だしなぁ~」
「っ!!」
あ、やべ。やり過ぎた。
テヘペロ。
って、気付いたら袖のとこにしがみつき細かく震えていた。
動けるんかい。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
あ、マジでやり過ぎた?
「おい、離れろ。」
「お、お願い!置いていかないで!!」
「分かった!分かったから!!剣が抜けない。手を離せ。」
「ほ、本当に?逃げない?見捨てない?」
「見捨てない見捨てない。だから離せ。」
女神はこっちを見ながらゆっくりと離れていく...
よし、に...
がっしり掴まれた。
なんか萌える笑。いやスミマセン。鬼の形相マジパネェッス。
そんなこんな間にも敵が待っているはずもなく包囲され徐々に近寄ってくる。
「冗談!冗談だから!離せ!離さないとマジで死ぬから!」
「そのときは一緒に死んでやる!!」
「回り見ろ!回りを!!囲まれてるからどっちみち逃げられないし!」
「むぅうううう、逃げたら殺す!!」
ヒィ~、女神が吐く言葉じゃねぇよ。
今度こそしっかりと離してくれた。
ヤバイもうすぐそこじゃん。
腰にかけられた聖剣?を抜く。
「まぁ、戦っても死ぬかも知れねぇけどな.....」
後ろにいた一頭が口を開ながら襲い掛かってくる。
うおっ、思った以上に早ぇ!!
「うおっ!!と」
剣で体を斬るが思った以上に刃が通り、勢い余って振りかぶってしまう。
切り味良いな。
だが当たったのは後ろ足で致命傷とはならなかった。
今度は前にいたやつが後ろから襲ってくる。
力がないからか思った以上に動きにくいいなこの体!
「うりゃあ!!」
ザスッ
「よし、一匹!」
レベルアップのファンファーレが鳴る。
確かにレベル差はあるが剣が思いの外切り味がよく、首を一撃で斬ることができた。
すぐに襲ってこれるのはあと一匹。
後ろを振り向けば今まさに襲いかかってくるウルフが見えた。
鑑定で見れば..群れのリーダーか。
よく見れば爪に薄く透明な膜が覆っているのが分かる。スキルだろう、該当するのはウィンドスラッシュだ。
今のレベル差では受けるのは危険と判断。
ウルフが跳び前足が届く前に深く体をしたに潜らせしたから剣を掬い上げるようにして振るう。
ザン
グゥルフッ
肉が切る音に、くぐもった呻き声が聞こえる。
頭上を内臓や血を撒き散らしながら飛び掛かってきた勢いを殺さずに地面に叩きつけられる。
ドサッという音が鳴るのと共に女神の悲鳴が聞こえる。
咄嗟に見れば女神に脚の負傷したウルフが襲いかかろうとしていた。
女神は動けないのか逃げようともしない。
(なにしてんだ!)
咄嗟に飛び出し女神の所まで駆けつける。そのときには腕を振るっていた。
「きゃっ!!」
「くっ!!」
左腕に貰ってしまった。
軽く吹き飛ばされる。
カスッただけでこれかよ。
女神を助けるため間合いには入ったが、剣で防ぐ余裕がなかったため女神を抱き抱えて地面に倒れる。
すぐさま自分のステータスを見る
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名前:ユウヤ・サトミチ 性:男
クラス:剣士 称号:勇者
レベル:3 経験値:38/150
体 力:9/30
魔 力:39/39
攻撃力:210 +180
防御力:29
生命力:10
素早さ:23
精神力:10
幸 運:10
スキル
鑑定 Lv10/10
剣術Lv4/10
所持・装備品:市民の服セット・普通の革靴
アイテムボックス 容量1/20:聖剣(Nameless Sword )
取得称号:騙す者・勇者(卵)・奪われし者・無礼者・虐めの大将・女泣かせ・女神泣かせ
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マジかよ...称号増えてる。不吉な!
冗談はさておきカスッただけでこれだけ削られるとは。
あと一発でも食らえば即退場だな。
ヒール欲しいが、あんのかね?この女神さん。それにあったとしてもこの状態じゃ...使えんな。
地面に踞り小さく震えている。
え、俺が助けるときに当たった衝撃じゃないよね?無いよね!?
そうこうしているうちにウルフはこちらに向き直る。
「ふぅ、まぁこの傷の代償は受けてもらわないとな。」
ウルフが飛び込んでくる。
気を高めウルフだけに集中する。
久しぶりの感覚だ。
剣を上段に構える。
ウルフの攻撃が何処に行くかを体の、筋肉の少しの動きで予測する。
前足の攻撃から本命の顎での食い付きを狙ってるみたいだな。
「すぅぅぅ.......ふっ!!」
俺は避けることも防ぐこともせず、腕を切り頭から胴体にかけて降り下ろす。
ズシュッゥゥウウウウ
血の飛び出る音と肉が高速で切れていく音が前から後ろへと流れていく。
「......はぁああああ、ハァハァハァハァ」
絞り出した空気を思いっきり吸い肺へと送る。この体じゃまだまだきついな。
レベルアップの音が聞こえる。
辺りをみれは三体のウルフの死骸と、近くで踞り体を震わせている女神がいた。
長く感じられたが戦闘はほぼ数分にして終わっていた。
「いつっ!」
痛みが少し出てきた。よく見れば左腕の方に近いところの肉がぐちゃぐちゃになっている。
よう戦えたな。
女神を起こすべく近くにいく。
「おーい、アウトレア。終わったぞ。」
肩に手をのせて起こそうとする。
「っ!!怖かった、怖かった...」
まぁその前に足にすがり付いてきたけど。
「ハイハイ。アウトレア、ヒールあるか?」
「....ある。」
「んじゃぁ、泣いてないでかけてくんねぇ?」
「泣いてないし、どこ..っ!?こ、これって...」
腕の傷を見せたらみるみる内に顔を青くして泣きそうになる。
「もしかしてこれ...」
「いや、あれとは関係ないさ。」
「でも、」
「気になるんならさっさと直してくれや、そんでチャラだ」
「で、でも」
「はよ直せゆうに、結構痛いの」
強引にヒールをかけさせる、ヒールが掛かるとその部分が徐々に治っていく。
「自分で見ててなんだけど、きもいわるいな。」
「........」
沈黙がいたい!
ようやく終わったのか女神がヒールを止める。
「腹が減ったな。」
「えぇ。」
あれから何も食べていないからか腹が空っていた。
「さっきはごめんなさい。パニックになってしまって。庇って貰って。」
「いいよいいよ、気にすんな。」
また謝ってきたな。律儀だな。
「何故見捨てなかったのですか?」
変な質問をする。
「そんなの当たり前だろ?何故見捨てなきゃならない。」
「魔王でしたのに、おかしな人ですね。」
「よく言われたよ。魔王なのにおかしな人だなって。魔王だからとか正直関係無い気がするんだけどね。」
「でも私は、あなたが嫌いです。」
告ッてもないのに振られた!!
「さいですか。」
まぁ、こんな距離感でいいんだろう。俺とこいつは。
そこらに転がるウルフ肉を切り女神の持っているスキルで肉を焼いて食べた。
そのあとまた俺達は何処かに向けゆっくりと歩いていく。
「さっさと歩いてください。勇者さん」
「おっ!呼び方変わったね!ね!名前で呼んでよ!!」
「やっぱり貴方は大っ嫌いですっ!!」
そんなたわい無い話をしながら。
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名前:ユウヤ・サトミチ 性:男
クラス:剣士 称号:勇者
レベル:6 経験値:45/300
体 力:45/45
魔 力:50/50
攻撃力:47
防御力:40
生命力:30
素早さ:35
精神力:20
幸 運:20
スキル
鑑定 Lv10/10
剣術Lv4/10
所持・装備品:市民の服セット・普通の革靴
アイテムボックス 容量1/20:聖剣(Nameless Sword )
取得称号:騙す者・勇者(卵)・奪われし者・無礼者・虐めの大将・女泣かせ・女神泣かせ・ガードマン・ガキ大将
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最後まで呼んで頂き有り難う御座います!
もし誤字脱字があれば教えてください!
戦闘もっと上手く書けるよう頑張ります。。。
ちょっと今回は暴れ過ぎたかなw
次回は多分明日投稿できると思います!
これからも応援宜しくお願い致します!( ・ω・)ノ