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最弱勇者は最強魔王  作者: 村正/正宗
第三章 グラン森林
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第7話 冒険者ギルド

こんにちは!こんばんは!村正です!(* ̄∇ ̄)ノ

どうぞ最後まで宜しくお願い致します(_ _,)/

村の中にこじんまりと建てられた建物の年期の入った入り口を通ると紙や木の香りが鼻をくすぐり、微かにモンスターのであろう血の臭いや男の汗の臭いが漂ってくる。


「受付はあそこだ」


今俺達はバイスに連れられギルドに登録するためギルド支部に来ている。


中は少し狭く感じる程度で、しかし狭すぎる訳でもない。

考えていたような酒場も無ければ机椅子もなく、今の状況もあるのか中は閑散としている。

バイスが指差した先は入り口から見て左側。

二つの受付がありその一つの受付には一人の女性の姿があった。

俺達が建物に入り近付いてくる音に気付いてか書類処理をしていたのであろう作業する手を止めこちらを確認する。


「バイスさん、どうかしましたか?そちらの方々は?」


見た目は村では美人な方なのであろう。幼さと大人っぽさが出た顔つきで、茶色っぽい髪をショートに切り揃えられサッパリとした印象を懐かせる。


「ああ、こいつらをギルド登録させてやって欲しいんだ」


そう言うと俺がした説明をする。

説明を危機終わるとこちらに向き直る。


「なるほど、分かりました。自己紹介が遅れました。この村で冒険者ギルド受付をしているメリアです」

「ユウヤだ」

「シーナです」

「アウトレアよ」


宜しくお願い致しますと言うメリアの声とお辞儀に続いて俺たちも頭を軽く下げる。


「ではまずこの紙に名前と性別、職業、扱う武器等を書いてください。もし文字がわからない場合は代筆を致しますが登録料に代筆代が加算されます」


俺が二人に目を向けるとシーナは大丈夫ですと言い、アウトレアに関しては話も聞かずに紙に書かれた項目に記入をしていた。

アウトレアが少し震えているのは今は気にしないでおこう。


「いえ、大丈夫です」


そう言うと俺も項目に沿って記入をして行く。

その間メリアがギルドのことについての簡単な解説、注意事項を教えてくる。


この世界のギルドは国とも繋がりはあるが組合のようなもので国の直営とは違う。

ギルドは冒険者、商人、職人と分かれている。

そして商人は商人ギルドに入ることでいち早く討伐された動物や魔物の肉や素材を買いとることができ、職人はそれらをいち早く仕入れる為のラインを手に入れることが出来る。そして冒険者はそれらの素材を集めギルドに売ることで生計をたてられる。

そのため様々な冒険者が加入しており各地にギルドが建てられ下手な貴族よりも力がある。

加入する利点の一つとして身の保証ができると言うのもある。ただしそれは、ギルドに反逆するようなことがあれば只では済まないということでもあるだろう。


階級は8級から始まり1級まである。

8級から7級まではひよっこ、研修等と呼ばれ6級で新入り、駆け出しと認められるということだ。

実際は8級で新入りと言う扱いなのだが受けられる依頼の難易度と辞めていく者等を他の冒険者等が鑑み、暗黙の了解でそうなっていたのをギルドが取り入れそう言う風になっているということだ。

5級から4級は一般冒険者と認められ、3級2級は上級冒険者と呼ばれる。

冒険者の皆が一番目指すエリート領域だ。

そして1級は一般に伝説や勇者、英雄などと呼ばれておりその腕は桁違いなのだそうだ。


注意としてはこのあとに渡されるギルドカードを無くすと次に作る際に金額が倍になること、ギルドに敵対すると見なされる行為をした場合はギルド登録の剥奪、登録不可能となること、如何なる不正もその不正に応じて重い処罰がくだることなどだ。


まぁ、所謂ファンタジー在り来りの設定だなと思いながら項目を埋め、メリアに紙を渡す。


「はい、確かに受けとりました。少しお待ちください」


そう言うと受付の奥へと消えていく。

シーナはギルドに加入するのが嬉しいのかそわそわとしているし、アウトレアはアウトレアで紙に記入するときに背が足りず背伸びして漸くだった事を不満に思っているのかむすっとしている。

それを横目で気付かれないように見ていると横から声がかかる。


「そういえばお前達の実力分からんからな。こんな状況だが模擬戦してもらうことになるが、大丈夫か?」


そう訪ねてくるが、こんな状況下でそんな余裕があるのかとは思うが戦力もわからず一緒に戦うのは不安があるのは理解できる。

それにこの世界の冒険者の実力を知る機会だろう。


「えぇ、大丈夫ですよ」

「私も大丈夫です!」

「......」


俺の承諾に続け、シーナも承諾の返事をする。

アウトレアは少し不満そうだがな。


「あぁ、シーナさんは模擬戦じゃなく弓の実力を見るために的があるところに案内するよ。アウトレアちゃんは──」

「ちゃんじゃない!子供扱いしないで!」


先程のこともあるのかバイスの言葉に間髪いれず顔を赤くして返す。


「あ、あぁすまねぇ。アウトレアさんは回復を使うって言うことだから一応ユウヤさんと一緒に模擬戦を受けてくれ」

「...分かったわ」


嫌そうな顔をしてるが、護身出来なきゃな。

そんな話をしていると受付の向こう側から「お待たせしました~」と言う声と共にメリアがお盆に何かを載せて運んでくる。


「こちらがギルドカードになります」


そういい渡されたのはドッグタグのような物だった。

鉄で出来たプレートで名前と階級が凹みで入れられている。

プレートの端に一つ穴が開いておりそこには短い麻で出来た紐が通されており長さ的に首に十分掛けられるようになっていた。


渡されたときにギルドカードについて少し説明される。

それは階級が上がると段階的にプレートが変わること、級によって素材も変わること。もし他の冒険者の亡骸を発見した際はこのギルドカードを極力回収してほしいということだった。


「よし。メリア、アドさん読んできてくんねぇか?」


ギルドカードについて簡単に説明が終わるとバイスがそう言う。


「アドさんですか?分かりました!あ、模擬戦ですね?訓練場に呼べば良いでしょうか?」

「ああそうだ、頼む」


会話が終わると受付の奥へと消えていく。アドと呼ばれた人を呼びに行ったんだろう。


「それじゃあ、訓練場に案内するから付いてきてくれ」

「はい」

「分かりました」

「.....」


バイスさんについて行きギルド支部の裏手に連れられていくとそこは小さくない家二棟程の雑草一つ生えないグラウンドがあった。

隅には三本の木と干し草で作られた案山子が立ち沢山練習に使われたであろうことが入り口からでも見てとれる。


「こっちだ」


バイスは案山子とは反対の方向にある小さな小屋へと俺達を連れていく。

ドアをバイスが開け中に入るように促す。

中には多くの使い込まれた木剣や盾、槍、斧などの武器が並べられていた。


「それは貸し出しのやつだ。自由に使って良いからその中から自分の使う武器を選んでくれ」


バイスの言葉に俺とアウトレアは自分が使う武器を手に取る。


外に出ると入り口の方にメリアが誰かと並んで来ているのが見えた。

その視線に気付いたのかその人が俺の方を見てくる。

あの人がアドと呼ばれる男だろう。

ここから見ても分かる程に体がガッチリとして体格も良い。

装備から見てもタンクの役割だな。


「ユウヤさんアウトレアさんこちらがアドルフさん」


メリアの紹介にアドルフが繋ぐ


「どうも、アドルフです。皆にはアドって呼ばれてるからそう呼んでくれ」

「ユウヤだ」

「シーナです!宜しくお願いします!」

「アウトレアよ」


皆の自己紹介が終わりアドルフも武器を選び終えると広場の真ん中に行く。


「よし、それでは早速だが模擬戦を始める」


バイスがこの模擬戦のルールを高らかに述べる。

ルールは魔法無し、スキルはありだが死に繋がるような過剰攻撃は禁止。

どちらかの敗北宣言及び戦闘不能と審判(この場合バイス、メリア)が判断した場合模擬戦終了とするというものだ。


「それでは両者共に構え!」


バイスの声と共に俺とアドルフは剣を構える。

アドルフから重い圧を感じる。


「始めっ!!」


高らかに宣言された試合開始の合図と共に、戦力を測るための模擬戦が開始する。


最後まで読んでいただき有り難う御座います!

皆様の応援のお陰でブクマが30人に増えました!有難う御座います!(*>∇<)ノ

まだまだ少ないかも知れませんが自分としてはこんなに早くしかもこれだけの人に認められたと思うと(勝手に思ってるだけですが笑)嬉しくて嬉しくて!製作意欲もうなぎ登りですよ!

昼は暑く夜は涼しいこの季節。体長崩されませんよう体長管理には十二分に気を付けて下さい!

それと台風が接近しているということで、近くの方はお気を付けて!

それでは!これからも応援のほど宜しくお願い致します!

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