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最弱勇者は最強魔王  作者: 村正/正宗
第三章 グラン森林
18/23

第6話 村

こんにちは!こんばんは!村正です!(* ̄∇ ̄)ノ

更新遅れ大変申し訳ございません!

急拵えな感じになった感は否めませんが御容赦を(_ _,)/~~

俺達は森の中を歩いている。

地図を見る限り次の地点はどうやら小さな集落のようだ。


(地図ではこの先に道があるはずなんだが)


そう思っていると少し先に立ち歩いていたアウトレアから声がかかる。


「道、見付けたわよ!」


草を掻き分けながらそちらに歩いていくと踏みしめ固められた土の歩道があった。


「えぇっと、これは...左だな」


地図を確認しそう言うとアウトレアを先頭にして歩き出す。


道中多少ゴブリンと戦うことはあったがそれ以外の魔物等に会うことなく歩き続けるとその先にはこじんまりとした村が見えてくる。


「ようやく見つけたわね!早くいきましょう!」


アウトレアは興奮ぎみに、それを俺とシーナは苦笑いで見ながら付いていく。




村の入り口に着くとそこにいた人に通行料(ウルドさんに少々頂いたもの)を払い通してもらう。


中に入ると男たちが早歩きで動き回り、女子供の姿が見当たらず何やら騒がしい事に気が付く。


周りの様子を確認しながら歩いていると一人の男が声をかけてきた。


「君達、どこから来たんだ?」


振り向くと背が少し高めで剃ったようで剃れてない髭を生やしている人の良さそうな中年の男がこちらに話しかけていた。


「向こうよ」


アウトレアの指を指しながらのアバウトな説明に苦笑いしこちらを見てくる。

どうやら俺に説明を求めてるみたいだな。


「村が襲われたんでここまで歩いてきたんですよ」


俺の説明に少し難しそうな顔をする。

アウトレアは少し面白く無さそうな顔をしてるが、当たり前だろ。


「そうなのか。それならここで休んでってくれと言いたいんだが。悪い時に来てしまったようだな」

「どうかしたんですか?」


男の言葉にシーナが質問する。

大きな問題があったようだな。慌ただしい感じはしていたが。


「あぁ、最近ゴブリンがよく現れるようになってな。もしかしたら繁殖してんのかもしれねぇんだ」


ゴブリンか、一体一体の戦闘力は今の俺より本の少し高いくらいの雑魚だ。

だが大幅に繁殖したとしたら驚異へと裏返る。


「そう言えば、ここに来る途中でもゴブリンを見掛けましたね」


シーナの言葉に男はやっぱりかと言いため息をつく。


「村から出るのも危険だろ。嬢ちゃんらこの村の避難所まで送ってやるよ。あぁ、名乗り遅れちまった。俺は4級冒険者のバイスだ」


名乗られたからには答えるのが常識だろう。


「ユウヤだ」

「シーナです」

「...アウトレアよ」


自己紹介を終えた俺達はバイスに連れられて村の避難所まで行く。

道中ギルドの場所を教えてもらったり、この森のことについて話を聞く。

この森に出るのは大体初級冒険者でも倒せるほど弱いらしい。

俺のステータス教えたらどれ程驚くことやら。


「ここだ」


バイスの言葉にその場所を見る。


「人、多いですね」

「いやよ、あそこに入るの」


そこには小さめの家があり村の子供や武力のない女性たちが身を寄せ合うようにして座っているのが開いている扉から見ることができた。

ところでアウトレアよ失礼なことを堂々とよく言えるな。


「はは、嬢ちゃん等には厳しいかも知れないけど危ないから入っていてくれると助かるよ」

「そう言うことらしいから、駄々こねるなアウトレア」

「ッチ」


そう良いアウトレアを押しながら家に入ろうとする。


「あぁ、ユウヤさん。あんたはこっち来てくれ」


バイスに後ろから声を掛けられアウトレアとシーナを家にいれてから向かう。


「なんでしょうか?」

「いや実はな、この村見た通り小さくてなぁ、戦える奴が少ないんだよ」


確かにそれは見ればわかるだろう。

女性も少々含みながら装備を整えたものが動き回っているとは言えその数は目に見えて少なく感じていた。


「えぇ、それで?」

「あぁ、それでだが良ければユウヤさん、あんたも一緒に戦ってくれると助かるんだよ。ギルド登録もついてくからよ」

「確かにその申し出は嬉しいのですが」


俺がこの世界に来た理由は戦いを欲してのことだ。

だが今の俺のステータスじゃ足手まといにしかならないだろう。


「多分、いえ。確実に足手まといにしかならないと思いますが」

「ここまで嬢ちゃんら護って来たんだろ?」

「えぇ、まぁ。彼女等の援護があっての事ですがね」

「なら大丈夫だろ」


そうこちらに笑いながら言う。


「まぁ、人手が少ないなら仕方ないですしね。分かりました。」


承諾するとバイスに背を叩かれながらギルドを案内すると言われる。

妙に馴れ馴れしいが、まぁこれが冒険者と言うものだろう。


バイスについていこうとすると玄関から誰かが走って出てくる。


「ユウヤさん!私も行きます!」

「シーナ?」

「ん?嬢ちゃんじゃねぇか」


出てきたのはシーナだった。

実力はここに来るまでに鍛えたとしてもまだまだ甘いところがあるように感じる。

が、容姿年齢は幼く戦う実力もまだまだだが、努力家であり貴族という立場で学び習得したもの等も見るとそれに似合わず、駆け出しの冒険者よりは役に立つとは思う。


「私弓ができます!後ろからなら迷惑にならないでしょうし!」

「いや、お嬢ちゃん子供に...」

「子供じゃありません!それに、ユウヤさん。戦うか戦わないかは自分で決めろと言いましたよね?」

「あぁ」

「でしたら!」

「しかしなぁ」


バイスがこちらを困った顔で見てくる。

多分説得してくれと言う思いなんだろう。


「シーナ」

「ユウヤさん、ユウヤさんが行くなら私も!」

「別に来ちゃいけないなんて言って無いだろ?」

「嫌です!私も........え?」

「おいおい、」


二人とも驚いた顔をしてるが何も不思議なことじゃないだろう。


「ユウヤさん、いいのか?」

「本人が行きたいって言ってんだ。戦力も申し分ない。何より後衛は多い方がいい」

「ユウヤさん....」


少し納得はいってないようだが渋々呑んでくれたみたいだな。


「ユウヤ!私も行かせなさい!」


そう言い出てきたのはアウトレアだ。


「はいはい。シーナと一緒にいろよ?」

「言われなくともそうするわよ!」


バイスは既に諦めたのか顔はひきつらせてはいるが文句は言ってこない。


バイスに付いていき案内されたのは言うまでもなく冒険者が所属するギルドだ。


「それじゃ、受付に行くぞ」

「あぁ」

「はい!」

「早く案内しなさい」


バイスの案内で俺達は初めての冒険者ギルドへと足を踏み入れるのであった。


最後まで読んでいただき有り難う御座います!

もう少し早く更新するよう精進致しますので何卒応援のほど宜しくお願い致します!

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