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最弱勇者は最強魔王  作者: 村正/正宗
第三章 グラン森林
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第3話 危険地帯

こんにちは!こんばんは!村正です!(* ̄∇ ̄)ノ

暑くとも頑張ります!

俺達は今第2ポイントに向けて歩いている。

アウトレアとシーナに次に現れた敵を任すと言ってからというもの、道中一度だって遭遇しないでいた。

遭遇しないのは良いことなのだが何か腑に落ちないものがあるな。


そのアウトレアはご機嫌に前を進み、シーナは何を考えているのか、昨日からずっと思案顔でいる。


「シーナ、どうかしたか?」

「い、いえ!大丈夫です!スミマセン...」


ここに来るまでに何度か話しかけてはいるがずっとこんな感じで話が終わる。


「ユウヤ、何してるの!早く行くわよ!」


アウトレアから声がかかる。

先程から一人ですいすい先へと進んでいく。はぐれるぞ。


「分かったから、もう少しゆっくりいこうぜ?」

「なにバカなこと言ってるの?私は早く王国に着きたいの!」


そんなに急いでもつかない言うてるのに。


「もうすこし、早く、歩きます、ね、ハァハァハァ」


山道になれていないのかシーナは息が上がっている。


「...休憩いれようか。」


アウトレアを呼び休憩をとることにする。

最初ぐずっていたアウトレアもシーナを見ると少し反省したのかぐずるのをやめ、大人しく近くに来て座る。


いや、何で俺を睨むの。

何か口を動かし始めたと思い、よくよく見れば


ロ・リ・コ・ン


何て言ってやがった...断じてちげーよ!

それっきり口を膨らませてそっぽを向いた。


昨日シーナが川袋に汲んでいてくれた水をアイテムボックスから出し渡す。

水を出せる魔法を使えたらなとつくづく思う。


「あ、りがとう、ございます。」


シーナが辛そうな顔に無理矢理笑みを浮かべ言ってくる。辛いなら喋るな。


「あぁ、ちゃんと休んどけよ?」

「ありがとう、ございます」


美味しそうに飲むなぁ、俺もアイテムボックスから出し少し飲む。

疲れたからだに染み渡るな。旨い。

水を飲み終え地図を確認する。


「アウトレア」

「....なに..」


そんなに睨まなくとも。


「なに!」

「あ、すまん、いやここから次のポイントに真っ直ぐ進むと危険な魔物が出るらしいから迂回しないと行けないよと..」


そう、地図によれば今進んでいる川沿いで行くと危険な魔物が出る地帯に入ってしまうのだ。

そのため迂回しなくてはならず、更に川から離れるということもありここで水をできるだけ補給していかなくてはならない。

のだが、


「大丈夫よ!今の今まで何にも出会ってないのだから。このまま真っ直ぐに行くわよ!」


この調子なのだ。


「いやいや危険だって、リスクは極力減らさないと。」


俺は今目茶苦茶弱い、シーナも俺よりステータスは強いが戦い慣れていないし、アウトレア、お前はそもそも論外だろ!


「んじゃ出てきたらお前が戦えよ?」


こう言えばアウトレアも断念するだろ。


「えぇ良いわよ!」

「だろ?だから無理だって...え?」


え?今なんていったこいつ


「だから、良いわよって言ってるの!」


ヤバイ、墓穴掘ったか?あ!そうか!ここまで戦い相手が出てこなかったから..くそ、まずいな。


「シーナ、お前はどう思う?」

「ぷはぁ、え、えっと私は。」


今まで飲んでたのか..

常識人なシーナなら反対してくれるはず!


「私は、リスクは割けた方がいいと思いますが、ですが..冒険してみたいです!」


あぁ、終わった...


アウトレアが女神に相応しくない笑みを浮かべこちらを見てくる。


「分かった、だが今までよりスピード落として警戒しながら進むぞ?これは譲らん。」

「分かったわよ..」


シーナの呼吸も落ち着いてきたし休憩は十分だろう。


「んじゃ行くか。」



そして数分後。

川沿いをそのまま進み、あと少しで次のポイントにつくと思われる地点まで来ていた。


「ほら見なさいユウヤ、一度だって動物か魔物、出たかしら?」


いやぁ、ある意味尊敬しますわ。

ここに来るまでの道中、アウトレアが言うように一度だって動物にも魔物にも出会っていない。


「杞憂、ですかね?」


シーナが言うように杞憂で済めば良いだろう。

だけどこの感じは。




ガァアアアアアアアア!!




あぁ、そうだ。危険な魔物の近くには弱い動物等は姿は見えないことが多い。


「な、なに?」


先程まで余裕を見せていたアウトレアの顔は、いまや困惑の色をのせている。


「こ、この声は...」

「あぁ、」


この声はあちらの世界でも聞いたことがある。

あの頃の俺には足ほどにも届かないほど弱いモンスターだったが、今は違う。


「オークだな、」


ステータスは平均600超え、ステータスも弱い俺や、戦い慣れていないアウトレアとシーナには少しきついな。


辺りには地響きが響き渡り、木の倒れる音、踏み潰し音も聞こえてくる。


「はぐれブタか、めんどいな。」

「ん~~~~!!」


アウトレアが涙目でこちらに走ってくる。

さっきまでの威勢はどうした..


「シーナ、戦う準備。」

「え、に、逃げないと!」

「冒険したいんだろ?それに..」


音はすぐそこまで迫ってきていた。

アウトレアの声に誘き寄せられたか。


「どのみち逃げられない。」

「わ、わかりました。」

「アウトレア、お前もだ。」

「いや!絶対いや!!」

「おまえ、この道進んだのもお前が戦うって言ったからだぞ?戦わないって言うなら...」

「うぅうう!!分かった!分かったから!それと...お前って言うな!」


そうこうしているうちに音と振動は近付き、メキメキという音と共に目の前の木が倒れ砂ぼこりが舞う。


「シーナは後ろから攻撃!アウトレアそのステッキで殴れ!」

「何で私まで...ボソボソ」

「お前だけでも..」

「分かってるわよ!」


もう一度アウトレアに釘を刺したところでオークが砂ぼこりの間からその姿を表す。


でかいな、


身長は七メートル程、手足は短く胴体は縦にも横にもでかい。

肌は赤色で首元には動物の頭蓋骨等がぶら下げられている。

顔は豚に近い。

手にはでかい骨を持ち、それを武器にしているようだ。



ガァアアアアアアアアッ!!



オークがこちらを見て威嚇するように吠える。


「行くぞ!シーナっ!!」

「はいっ!」


シーナが矢を射ると共にオークに向かって俺とアウトレアが走り出す。


最後まで読んでいただき有り難う御座います!

ブクマ有り難う御座います!徐々にですが増えているのが嬉しい(笑)

不出来ですが応援これからも宜しくお願い致します!(_ _,)/~~

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