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最弱勇者は最強魔王  作者: 村正/正宗
第二章 盗賊(+弱勇者)対山賊
10/23

第4話 決意

こんにちは!こんばんは!村正です!(* ̄∇ ̄)ノ

評価ブクマ有り難う御座います(_ _,)/~~

こんな私の作品が評価されるとは...(ToT)

今回は少し胸糞悪くなるとこあると思いますので読み飛ばして頂いても大丈夫だと思います!

あとなんか話がくさくなるかもw

私はシーナ・ルミール。

アナドゥフォレス王国の隣国、ミニナタリティー国の王に仕える貴族の娘として生まれました。



13歳となった今、日々の努力の甲斐あってか学園では文武共に成績はトップを取り続け、首席に選ばれるようにもなりました。

そしてあの日、貴族として他国の事を学ぶためアナドゥフォレス王国に父上、母上と共に訪れようとしていました。


「父上、アナドゥフォレス王国では何を見るのですか?」

「シーナ、アナドゥフォレス王国が何故権力を持っているか、分かるかい?」


父上がいつものように問いかけてくる。

これは学園で習ったことです。


「ええ、世界で数ヵ所しか無い勇者を召喚できる場所があるからです。」

「そうだね、それじゃあその召喚するための魔方陣管理しているのは?」


分からないので当てずっぽうで答えてみます。


「王国の人、でしょうか?」

「ふふ、王国に着いたら教えてあげよう。」

「....父上は意地悪です。」


これもまたいつものことだ。いつもいつも思わせ振って話そうとしないのです!

母上はそんな様子を微笑みながら見ていました。



そんな風に会話しながら、たまに母上も話に交じりながら楽しく馬車に揺られていた。


最初に異変に気付いたのは外で馬車の手綱を握っていた人だった。


「おやっさん、前に木が倒れてる。どうもきなくせぇ。警戒しといてくれや。」


そんな声に父上は「分かった」と言い私と母に何があっても馬車に隠れているようにと言って馬車が止まると同時に外に出ていってしまいました。


私はふとここに来る前の町で聞いた噂を思い出します。

それはここ最近盗賊と思われる集団がこの森にどうやら住み着いたかも知れない、ということでした。


私は不安になり、母上の方を向くと「大丈夫よ、心配しないで。」とこんな状況でも私に微笑みかけてくれました。


私は、父上が貴族のなかでもトップに立つほどに腕がたつと聞いていたので母の言葉もあり安堵の息をはきました。


でも、それはすぐに否定されました。


数分後に何やら外が騒がしくなり始め、鉄と鉄が激しくぶつかり擦れ合うような音が響き始めました。

爆発音や悲鳴、そして数分もせずにその音は無くなりました。

次に聞こえたのは父上とも手綱を握っていた男の人の声とも違う野太くしゃがれた声でした。


「お~い、そこの馬車に乗ってるの。出てこねぇと後悔するぜ?」


私は震えが止まりませんでした。母上も微笑みかけてくれるもののその体は小刻みに震えていました。


暫く出ずにいると、何かが潰れる音とくぐもった声が聞こえました。

私は反射的に耳を塞ぎました。でも、その声は耳にこびりつき頭から離れません。

その声は先程まで仲良く喋っていた父のものでした。

耳を押さえてもその声は頭に響き、体はよりいっそう震え、目には涙が溢れていました。


気が付くと母が外に出ていました。耐えられなかったのでしょう。

何かを喚き散らしながら父上と思わしき(・・・・)人の方向に向かって走っていき、その途中で捕まりました。

私は足腰に力が入らず馬車の椅子の下で開いたドアの方向を見ていました。それが幸運だったのか、それとも神のイタズラだったのかは分かりません。

私は見つからず馬車の中に残されました。


そして私の目の前で、母上は父の前で弄ばれ、もはや人間と思えない程の状態に生きたままされ、絶叫と共に動かなくなりました。

父上はその間、「やめろ!!」等泣きながら叫んでいました。

母上が動かなくなったあと、父上はメイスに見える鈍器で身体中を殴られ父上もまた動かなくなりました。


その行為を始終盗賊達は笑いながら又は嗤いながら行っていました。


私は何がなんだかわからず、ただただ涙だけが流れ、終っても声も出せずに見ることしかできませんでした。


すべてが終わったときに急にその盗賊らが走って何処かに行ってしまいました。それは逃げているようで、その通りでした。


反対から走ってやって来たのは先程の盗賊よりも少し装備を良くした男達と女達でした。

それが今私が居る村の人達で盗賊でした。


彼等は私を見つけたあと女性が近付いてきて「今は存分に泣きな」と言って抱きしめてきました。

他の人の温かみを感じたとたんに腹の下から何かが這い上がってくるようにして、我慢できずに声を上げて泣きました。



私はそのときに復讐しようと決めました。

でも、私には父上を殺すほどの相手と戦うほどの力が有りません。

心に徐々に増えるのは私の親を惨たらしく殺した盗賊と、それに立ち向かえなかった、今も立ち向かえない自分に対する怒りと失望それらが溜まっていきました。


何日かした後に声をかけられました。

私にはその行為も、声すらも疎ましくあまりにも後から自分で思うほど素っ気なく返答したと思います。

するとあろうことか「こんなところで何をしてるの?」だの「復讐、したいか?」だの聞いてくるのです。

我慢の限界だというところで核心を衝いてくるし、急に名前を聞いてくるし、自分は弱いと言って殴ってみたら本当に弱いし、なのに実力を見せつけられるし。


そして、多分私のことに気付いた盗賊たちがこの村に襲ってきて、復讐のチャンスなのに体は言うことを聞かない。

弱いとは奪われ続けること。それは私が一番知っていること。だから努力して首席にまで選ばれるようになって、なのに、こんなときに自分の弱さが出る。


それなのに、それなのにまるで私を嘲笑うかのようにして黒髪の弱い男、ユウヤ・サトミチは戦いにいくと言うのです。


そして彼の残した言葉が心に刺さって抜けない。あのときの光景が脳裏に焼き付いて離れない。それを足枷にしたくない。


『戦うか戦わないかはお前が決めろ。後悔しない方をね』


私は後悔をしたくない。


だから


「私は───」


だからっ!






















「戦おうっ!」



私は村に響く喧騒へと足を進める。



最後まで読んで頂き有り難う御座います!

どうでしたでしょうか、うん、最後くさかったねw

これからも応援宜しくお願い致します!

次回の更新はもしかしたら明日かも!?

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