冒険者登録と報酬を
僕は道のど真ん中でぽかーんとしてしまっていた。その訳はこの都市が物凄くでかいこととその中心地に天まで届いているように見える塔のような物が見えたからである。
「あの塔のようなものは一体なんなんですか?」
そうハリスさんに訪ねると
「?・・・あぁ!あの塔の事かな?」
指を指して確認してくれているので首を縦にふって肯定しながら情報を集めることにした。
「そうです。あれはなんなんですか?」
「あれは、ダンジョンさ!」
「・・・へぇ。あれがダンジョンなんですか。」
「あぁ。それにあのダンジョンはこの世界の神様であられる方が造られたダンジョンで100層まであって、100層まで昇りきると神様にお会い出来るらしいんだよ」
そう言うハリスさんに対して
「そうなんですか」
と、自分はぶっきらぼうに答えたが、内心はあそこに100層まで昇ると神に会えるんだな。テンプレ的には行ってみたい!そして自分の親に酷いことをしたやつに対して復讐するためにもレベルを上げたい!と考えていたのだった。
「でも今はまだ二〇層までしか昇られてないんだ」
「何でですか?」
「それは神様が造られただけあってモンスターが他よりも恐ろしいくらい強くてモンスターを倒せないからなんだって冒険者が言っていたよ」
「へ~。そうなんですか。」
そんなこんなで喋っているとパリスさんの目的地に着いたようだ。
「ここだよ。」
そう言いながら入っていった。なので自分もついて入っていく。すると入った場所は前に受付があり横のスペースには酒場があった。ここはもしかして、もしかしなくても・・・・・
「すいません。ここにいるユキと言うものに冒険者の登録をさせたいのですが・・・・」
ってことはやっぱりここは冒険者ギルドなんだな!僕が感動している間に話は進んでいたらしく、
「はい。分かりました」
受付の人が座っているところから近い机に置いてあった一枚の紙を渡してきた。
「ではここにある針に指を指して血を出してここにある紙に垂らして、垂らし終わりましたら渡してください。すると簡易ステータスが出てきますのでそちらに犯罪者と乗っていなければ登録完了です」
と言われたので針に指を刺して血を出して紙に垂らして紙を渡した。すると
「はい。分かりました。犯罪者ではないとと確認されましたので。登録完了です。ちゃんと登録されているかをステータスで確認してください」
そう言われたのでステータスを開き確認してみた。
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竹内 雪 HP2000/2000 MP2000/2000
レベル5 種族 人族 性別 男
筋力 734
体力 1000
耐性 896
俊敏 700
魔力 1000
魔耐 1000
スキル
二刀流(刀) レベル4 火魔法 レベル4
水魔法 レベル4 風魔法 レベル4
土魔法 レベル4 闇魔法 レベル4
光魔法 レベル4 回復魔法 レベル4
鍛冶魔法 レベル3 錬金術 レベル3
料理スキル レベル4 無詠唱スキル レベル4
鑑定スキル レベル4 薬剤スキル レベル4
=======エクストラスキル=======
「虚無」 ※現在使用不可能
「完全偽装」 「完全隠蔽」
「HP自動回復EX」「高速MP回復EX」
「魔法付術師」「範囲捜索術式」
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冒険者ランクG 登録者名 ユキ
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「はい。ちゃんと登録されていました。」
「では・・・・・冒険者ギルド、エリック支店にようこそ!新人冒険者さん!」
そう受付嬢さんが言ってくれたので、
「ありがとうございます。これから死なないように頑張ります!」
とお辞儀しながらこたえた。さぁ!楽しくなってきたぞー!と内心大喜びしながら外は冷静にしているのだった。
その後冒険者ギルドでしてはいけないことを教えてもらってから冒険者ギルドを出て、パリスさんはこの都市の色々な場所を教えてくれた。
まず塔のダンジョンを中心に見て、入ってきた場所から見て南にある場所はこの都市のダンジョン以外の有名である商業区らしい。ここでは日用品が安い値段でおいてある。他の都市や村、そして王都よりも品揃えが良いときがある。そして北にはつい先程までいた冒険者ギルドがあるらしい。
その為飲み屋が多く冒険者がよく集まっている。そしてこの場所には掘り出し物の武器や防具がある。 西には教会がありこの世界の神様が祭られている。東には宿屋や食べ物の店が多くある。そして全方面の穴場を教えてもらった。その後言われていた報酬の一つである金貨十枚を貰った後、棲むことができる家に案内して貰った。すると・・・・・・・
「ええぇぇぇぇぇぇ!?ここが本当に僕が住んでいい家なんですか!?違いますよね!」
と思わず叫んでしまった。その訳は紹介して貰った場所にあったのは小さい独り暮し用の家などではなく一軒家だったからである。
「あぁ。そういえば私としては使っていないし、もう使うものもいないからな。だから貰ってくれないか?」
といわれてしまったから
「いやいやいやっ! こんな立派な一軒家をもらうことは出来ませんよ!」
と反論したのだが
「この家は君にあの子を任せてしまっているお詫びだからこの家を受け取ってくれないか?」
と強く強く言われてしまったからにはもうこの家を返すことは自分には出来なかった。なので
「分かりました。きちんとこのお礼はきちんと返します」
そうハリスさんに言った。すると・・・
「そうか。分かったよ。じゃあお礼を期待して待っているよ」
と言われたので、
「はい。任せてください!」
と、はっきりこたえた。
こうして僕は異世界で一軒家を手に入れたのであった。
読んでくださりありがとうございます。