番外編 節分
今日、作者名を変えました。臥野 コノと言います。読み方は、ふしのこのです。これからもよろしくお願いします。
「今日は何月何日だったかなぁ?」そう言いながら今日は、何日だったかを思い出そうとする。
「今日は2月の3日……あっ!そう言えば節分の日だった!」 今日は2月3日。そう。今日は日本では、節分の日なのである。
「節分って何ですか?」
「・・何をするの?」と二人とも疑問に思っているみたいなので、
「節分とはね、僕のいた場所だと、病気や怪我をしないようにするための行事見たいな物だよ。」
「そうなんですか。そういうことなら節分をしてみたいです。」
「どうやって・・・・するの?」
「えっと、うろ覚え何だけど、豆を鬼にぶつけるんだよ。」
「何故豆なんですか?」
「それはね、豆には悪い気を祓ってくれると言われているからなんだ。」
「そうだったんですか。でも、豆なんてどこにあるんでしょうか?」
「確かにそうだね。どこにあるんだろう?」と二人で悩んでいると、
「・・豆ならある場所を知ってる。」とマリナが言った。
「えっ!どこにあるの?」
「何処にあるのか教えてください。」と頼むと、少し悩んだそぶりをしてから、
「・・じゃあ、ついてきてね?」そう言うとマリナは部屋から出ていった。
「あっ!待って!」と言って、マリナを急いで追ったのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
「着いた。」 「ここは…………ギルド?」マリナについて行った先はギルドだった。 マリナは手慣れた様子でギルドのクエスト用紙がある場所まで行き、その中から一つのクエスト用紙を持ってきた。
「これ。」 「えっと、これは?」そう思い用紙を見てみると、
======================
キルビーンズの豆 三十個採集
場所 東の畑 依頼主 ロエル 報酬銅貨六枚
子供がキルビーンズの豆を食べたがっています。 どうかキルビーンズの豆をお願いします。
======================
「なるほど。このクエストを達成するためにいる豆を多く集めれば、その豆を使って、節分を出来るってことだね!」
「そういうこと・・・・」
「そういうことなら早く行こう!」そう言って、クエスト用紙を受付嬢さんに渡してきてから、急いでクエストに出発した。
節分するために急いだので畑に直ぐに着いた。そして豆を採集するために畑の中に一歩足を踏み出すと、急に畑の地面が動き、地面の中から何かが出てきた。
「何だっ!……えっ?」と驚いてから困惑してしまった。何故なら、目の前に出てきたものが原因である。何故か地面から、地球で見たことのある大砲のようなものが出てきたからである。その大砲のようなものは、地面から出てきて直ぐに弾丸のようなものが出てきた。
「うわっ! 危ない!」そう思いとっさに崩絶で斬った。すると、 「うわっ!重っ!」
何故か斬った感触が鉄を斬ったような感触だったからである。不思議に思って鑑定してみると、
======================
キルビーンズの豆 (半分)
キルビーンズが飛ばした豆の半分。固さは鉄くらいあり、飛んでくる豆が体に当たると、体の骨が折れるくらいの威力がある。地面に落ちると数十秒後に腐ってしまう。
煮ると柔らかくなり、スープに入れると物凄く美味しくなる。
======================
えっ!まさか今飛んできた弾丸見たいな物がキルビーンズの豆!と言うことは、あの大砲のようなものがキルビーンズ! これを採取しないといけないのか!しかも大きさが節分の豆の二倍くらいしかないから手でキャッチなんかしたら大きさ関係なく手に穴が開いちゃうし、崩絶や元月で斬ったら地面に当たって腐ってしまうしからなぁ。と、どうやって豆を採取するかを考えていると、また豆が飛んできた。慌てて土魔法の派生系の土より硬い、石の壁を作った。
「石壁!」慌てて発動させたけど、魔力を多く込めたので、キルビーンズの豆を耐えられるくらいの強度にはなっているはず!……多分。 と思っていると、ズドッ!と言う何かが埋まる音が聞こえた。キルビーンズの豆攻撃が終わったみたいなので「石壁」を見てみると、
「うわっ!めり込んでる。こんなものが当た ってたら体が大変なことになるなぁ……あれ?そう言えば豆が腐ってない。何でだろ?」と考えていると、鑑定結果を思い出した。
「もしかして石壁にめり込んでいるから、地面に落ちていないと認識されてないのか?」もしそうなら安心して採取ができる!そう思い、石壁に埋まっている豆を「無限袋」に急いで入れていった。そして、急いで壁を直してまた隠れると、また埋まる。埋まっている豆を「無限袋」に入れると言うことを繰り返し、ついにキルビーンズの豆が百個を越えたので畑から急いででたのであった。
そして、ギルドに行き、クエストの依頼品のキルビーンズの豆をギルドに渡してから森に来た。そのわけは
「鬼って何処にいるんだろう?」
「鬼ってオーガではないんですか?」とエマが言っていたのでオーガがいる森に来て、本来の目的である、オーガにキルビーンズの豆を投げて節分をすることができたのであった。
読んでくださりありがとうございます。