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合流して出発を
「遅くなってごめんエマ、マリナ。大丈夫だった?」
スピードをあげたことによって少し遅れた程度までなんとか持っていくことができた。
「何も異常はありませんでした」
「逆に何も無さすぎて暇でしたわ」
エマは静かに、少し大きな石に座っていたマリナは手足をぷらぷらさせてつまらなそうに答えた。
「何もなかったなら良かったよ。僕のせいで遅れちゃったけど、急いでもいいかな?」
「問題ありません。すぐに動けます」
「早く行きましょう。これで暇じゃなくなりますわ」
「主殿。体力は大丈夫なのかの?」
「うん。今の間に回復できたからね」
「じゃあ行こうか!」
七美が一番張り切って、すぐに行こうとしているのをみてエマをおんぶして落ちないようにしっかりと指を背中に纏わせてから走るのだった。
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