敵を飲み込み
敵の攻撃を避けているとちょうど敵の真ん中で背中合わせになってしまった。
「黒龍さん!殲滅できるような技ない!?」
「あるにはあるのじゃが使うには時間が必要じゃ」
「タメがいるんだね・・・・・・うん。分かった!私が時間を稼ぐからお願い!」
「了解じゃ。しばらく頼むぞ」
七美はその言葉を聞きながら相手を誘導しはじめた。
「こっちに来なさい!」
一番少ないところに跳んで魔力を込めて殴る。込めた魔力が少ないため牽制程度にしかならないが相手を引き付ける場合は挑発のように感じるはずだ。
「先に王を倒してつれていくぞ!」
丁度よくほとんどの敵が来てくれた。
「はぁ!」
木と木を飛び回りながら隙を見て蹴りを入れていく。相手が左から突いてきた槍を一回転ジャンプしてよけたところに飛んできた火球を一回転した勢いのまま蹴って別の相手に打ち返してひるんだところに飛び蹴りして急ターンで黒龍のところに戻った。
黒龍を追っていたモンスターを横から殴って倒してから
「黒龍さん!いけますか?」
黒龍はその言葉にジェスチャーで返事した。
その数秒後に引き付けていた敵が全部やって来た。
「これが我の技じゃ!暗黒の吐息!」
黒龍が口を開いた瞬間、勢いよく黒い光線が敵を飲み込んだのだった。
読んでくださりありがとうございます。