敵の作戦
「こいつらを放て!足止めさせよ」
隊長らしき魔族が命令を出したらしく虫モンスターについていた赤い紋章が
----バキン。と音をたてて壊れた。そしてすぐ
「「「「「「キシャシャシャシャ!」」」」」」
酸を撒き散らしながら虫モンスターが暴れだした。
「モンスターだけなら・・・楽だけどっ・・・これは・・・めんど・・・うっ!」
「あやつらが放っておる魔法は・・・魔力消費が少ない魔法じゃから・・・連射性が高いのじゃ」
もちろん、本来ならば七美も黒龍も高いステータスや強いスキルを持っているため、酸を吐く位しかスキルがない虫モンスターだけなら数秒で倒せる。だがそうできない理由がある。
「威力は要らん!続け続けろ!」
威力は弱いが衝撃とノックバック能力とMP消費量の少なさにだけにだけ特化している魔法を連打してくるため、思うように虫モンスターが倒せないのである。
「めんどくさいねっ!!」
虫モンスターを殴ろうとしたタイミングで魔法が飛んできて体を急旋回させて避ける。
「あやつが邪魔じゃな!」
黒龍は命令を出していた隊長核の魔族を倒すために飛んでくる魔法を弾いたり避けながら近づいたが、
「ちぃっ!!」
1発当たってしまったため動きが鈍ったところに連打が来てまた戻されてしまった。
そしてしばらく膠着状態が続くのだった。
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