番外編 椿の1日 その3
しばらく情報を集め続け、夜になると影を伝って雪たちのいるテントに戻ってきた。
「今戻った」
「ご苦労様。これ飲んで」
影から出て雪に報告していると中に液体が入っているコップを渡された。
「これはなんだ?」
「これははちみつレモンジュース・・・・もどきだよ。ちょっと違うかもしれないけど」
とりあえず飲んでみると、甘味が来た後に後味で少しだけ酸味が喉にやって来て、体に染み渡る感覚があった。
「これは美味しいな・・・・」
「良かった。まだまだあるから飲みたかったら飲んでね。そこに入れてあるから」
そういい主は箱のようなものを指差した。そしてその後、みんなでご飯を食べてから雪の影の中に入った。
雪の影の中でスキルの練習を始めた。
「・・・・・・・・・これだと駄目だ。まだ足りない・・!」
「もっと、もっと強くなる。大事な人たちを守るために・・・・・!!」
そうして四時間ほどぶっ通しで練習し、雪が前に渡してくれて飲んだものをまた飲もうと箱の前に行き、どうやって開ければいいかわからず、その後ずっと悩んでいたのだった。
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