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ダンジョンにて〜マリナ視点その5
「こちらにモンスターはおられないようですわ」
「そのようじゃの。辺りの魔素が薄いために生まれて来れないんじゃろうな」
「魔素ってなに?」
「聞き覚えがありませんわね」
「ちょうどいいから説明しておこうかの。・・・魔素というのは空気中に漂っているもので魔力の元であり、見えないが確かに存在するものじゃ・・・・・まぁ見えるものもいるがの」
「じゃあ魔素が見える人はどんな魔法が敵や相手から放たれるか分かるってこと?」
「そういう事じゃ」
「|私≪わたくし≫の|精霊魔法≪エレメンタルマジック≫もわかるんですの?」
「|精霊魔法≪エレメンタルマジック≫でもみえてしまうからの」
「そんな人が敵だと大変だね〜・・・・・って来たよ」
「できればエマであってほしいの」
「そうですわね・・・」
その気持ちを裏切り現れたのは・・・・・
「くっ」
「・・・・・・」
見知らぬ女の子とスライムなのだった。
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