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ダンジョンにて~マリナ視点その2
「クリュウ様、こちらはどちらなのですの?」
「すまんが我も分からんのじゃ」
「そうなのですか・・・・」
覚えている記憶ではダンジョンのボス部屋に入ってすぐ何者かに襲われたような感覚があってすぐ今の場所にいた記憶まで飛んでいるためあてにならなかった。
「たぶんですがエマさんやナナミさんもこの場所にいるはずですわ」
「我とお主がいるからにはそうじゃろうな。では探しに行くとするかの」
「お供しますわ」
マリナは黒龍についていく事にした。
黒龍は一度立ち止まってから
「そうじゃ。お主がこれを持っている方がいいじゃろ」
黒龍は無限袋・巾着袋バージョンから大量に余っているからと言って雪特製のMPポーションを全部渡した。
「こんなに入りませんわ!」
「我は使わぬからの、確実にお主の方が使うじゃろうしもう殆ど残っていないじゃろ?」
確かにマリナが持っている無限袋・巾着袋バージョンの中にはMPポーションが一本しかなかった。
「・・・・頂きますわ」
「さて、では行くぞ」
再度二人は歩き出したのだった。
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