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逃走
「エマ!!」
「ユキさん!?」
「主殿!?」
「雪君!?」
僕は頭の痛みも忘れて無我夢中でエマのもとに走った。その声で僕がいることに気づいたらしいマリナと黒龍と七美ちゃんが僕を呼びながらこちらを向いた。それによって気がついたけど三人もけっこうな怪我をしている。
「皆を癒せ範囲完全回復!」
エマのもとに走りながら範囲完全回復で自分も含めて皆を回復したが、エマの紋様らしきものは消えない。
「とりあえず行くよ!!範囲空間移動!」
初めて使うこととなった範囲空間移動。別のところにいる椿も空間移動させるため、ここがどこかわからないため、更に敵がいる可能性があるから一番大丈夫そうなゲーティさんの屋敷にある借りている部屋にとんだ。
「ふぅ。なんとかなったか・・・ってそれよりエマ!」
なんとか借りている部屋にとべたことを喜びながら急いでエマの状態を見るために完全鑑定を使った。すると
「なっ!?」
おかしなものが書いてあったのだった。
読んでくださりありがとうございます。