712/755
番外編 ダンジョンで修行を~エマ
「はっ!」
エマの爪が深く刺さってモンスターは死んでドロップアイテムがその場に落ちた。
「ここはいいですね・・・・」
入ってすぐ人数分の道がわかれていたため、全員別の道を選び、一人での探索となった。エマが選んだ道はほどよい強さで、普通にしていれば簡単に負けることはないが、油断すればすぐに死んでしまうほどの強さのモンスターが沢山現れるため、レベルが上がり強くなっていくのが実感できた。
「そろそろですか・・・・」
進んできた感覚では半日ほど潜っているはずであり、階層的には四十九層の最後なため、そろそろ階層主がいるはずだ。十階層ずつ出てきているため間違いない。
「さて、ここですか・・・・・」
明らかに階層主がいることが分かる扉が目の前に現れた。
「では行きましょう」
鼓舞するためにも声に出してから扉を開け、中に入り、扉が閉まった。
そしてその扉が開くことはなかった。
読んでくださりありがとうございます。