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ドッキリを仕掛ける
王城の中に入っていき、部屋に向かうとまだ女王が倒れていた。丁度やって来た宰相さんに
「すみません。報告する前にここに転がっているやつを起こしたいのですが荒っぽい方法でもいいですか?死にはしませんから」
「存分にやってください。私が起こすと怒られますからな」
宰相さんから許可をもらったからやりますか
「水よ玉となれ水球。からの・・・よっと」
軽い掛け声でふよふよっと浮きながら女王の顔辺りに向かっていった。
「行け」
短く命令を出した。(気分)すると水球は一気に落下してバシャ!と言った音をたてることなく、ドボンと音をたてて顔が入った。
「あれ?こんなに威力あったっけ?」
予想ではバシャ!ってなるはずなのに・・・・
「ユキ殿、大丈夫なのですか?」
「大丈夫だと思います?」
「・・・・・・・・・ガバゴボゲブ!?」
数秒で女王が起きて、正直ホッとしたことを口に出さないようにしながら平静を保つのだった。
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