エマと模擬戦を (後編)
「じゃあ早くしようか。僕も時間が限られているからね」
「見たことのない技ですね・・・気になりますが早速いかせていただきます!」
当然である。先に聞いた話だと精霊外装はマリナが精霊協力によって鎧を作り上げていて、効果は魔力系のステータスが爆発的に上がって攻撃系ステータスが少し弱まる。そして精霊の魔力をエマが使えるように調整する必要があるためマリナの疲労と調整のために使うMP消費が一番激しいから今は何回も使えないらしい。
一方僕の強制強化・火は火の魔法を使って体を強制的に活性化させることによって魔力系以外のステータスが上がる。但し魔力系のステータスが下がるのと、暫くすると肉体に酷い痛みがはしるため出来るだけ早く終わらなければならない。
「やっ!てやぁっ!」
魔力系ステータスが上がっているエマは離れて土魔法や風魔法を連発している。その魔法を避けたり斬ったりして肉薄すると
「ガアァァァア!!」
「っっ!?」
エマが砲口を使ったため硬直した瞬間に魔爪術で切られた。魔力系が上がっているからかいつもより爪が長く固くなっていた。
「このままだと私が勝ちますよ!」
エマが言ったのを聞いて体の調子を確かめてから
「・・・・よし。そろそろ行けるか」
と呟いた次の瞬間
「うっ!!!!」
苦しむエマの声が聞こえてからすぐエマは気絶したようだ。
「これで僕の勝ちだね」
強制強化・火を解除しながら言ったのだった。
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