面会終了後
ノマニが誰なのかと言う、欲しかった情報が手に入ったので、怒鳴られた事をチャラにしても余るくらいの情報が入ったのであった。そう考えていると、
「ハイエルフの王様達と獣人族の王を助けたことに関する褒美は何が欲しい?」
「では、私共が助けてほしい時に助けてほしいのです。」
「ほぉ。何か追われたりするような悪いことをしでかしたのか?」
「いえいえ。そんなことは一切しておりません。ただ私共は色々なことに巻き込まれる可能性がございますのでその時はどうかお願い致します。」
「そうか。では、褒美はそうしよう。」
「ありがたき幸せ。」と言って王様との話が終わった。
話が終わり、ハリスさんに着いていくと、部屋に着いて、そこでハリスさんと喋っていると、よくアニメや小説で見る執事みたいな格好の人が来た。
「紅茶とお茶菓子をお持ちしました。」
「ありがとうございます。」そう言ってからお茶を飲んだ。
「美味しいです。」 そう口から出るくらいに美味しかった。 日本ではティーパックで簡単にできる紅茶くらいしか飲まなかったから、そんなに好きでは無かったけど、この紅茶は飲むと匂いがスーッと広がって美味しい。
「お褒め預かり恐縮でございます。」
と言ってから、僕は本題に入った。
「あの………そろそろ、偽装をとかないんですか?王様。」と本題を切り出した。
「お前、一体何を言ってるんだ?」
とハリスさんが聞いてくる。
「何の事でしょうか?」と執事の格好をした王様が聞く。
「いえ。多分ですけど、腕輪をつけていますよね。普通の執事さんなら仕事中に腕輪なんて着けないと思いますし、しかもその腕輪が《偽装の腕輪》と言う名前だったのでね。しかもその腕輪は王族しか付けられない物みたいなので、多分王様だと思ったからです。」と意見を言うと、
「流石だな。」と言いながら腕輪を取った。すると、執事さんの顔や体にモヤがかかったと思ったら、やっぱりついさっき見た、王様だった。
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