助けたのは・・・幼女?
いまだに名前を出せない宰相さん・・・・もう少しで出ますから・・・・・・・
「早く通すんだ!」
「我々は王から頼まれていますので」
鎧を着ている兵士の人が宰相さんを止めている。
「私が命じる、だから早く通せ!」
「ですから王から頼まれていますので!!」
鎧によって聞こえにくくなっている声を頑張って聞いてから宰相さんに話しかけることにした。
「あの~手っ取り早くいく方法があることにはあるんですけど・・・・」
「よし分かった。私が許可を出す。だから頼む」
「分かりました。じゃあいきますよ」
「ぐはっ!」
「な、なにが・・・・」
「今なにが起こっていたんだ・・・・?」
「早く動いて気絶させただけですよ」
詳しく言うと、相手が視認できるスピードよりも早く動きながらも気絶させるために着用している鎧に少しだけある繋ぎ目に魔力で作ったピックのようなものを差し込んで気絶させていた。
「まぁ、そんなことよりも早くいきましょう」
「あ、あぁ・・そうだな・・・・」
(上級の鎧を着ている我らの兵士がこうもあっさりと殺られてしまうとは・・・・この者と敵対することは絶対にしない方がよいな)
そう考えているようだが、すでに一度だけだが敵に回っていたことを思いだしてしまい王がいる扉を開けるタイミングで硬直してしまった宰相なのだった。
「あの、宰相さん?開けないんですか?」
「・・・・はっ!そ、そうだな」
そう言い少し慌てるように扉を開けた。開いた扉に居たものは・・・・
「旨いぞー!これ旨いぞー!」
そう言いながら刺身を醤油につけて食べている青髪でくりっとした目にぷるぷるっと柔らかそうな唇の・・・・小さな女の子だった。
「えっ?なぜ幼女が?」
「妾は幼女ではない!」
言った瞬間最速でこちらを向き、そのまま僕は怒鳴られたのだった。
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