闘技場での最終対決 (前編)
Said
「・・・・えっ?」
いきなり辺りに血が降り注がれたその血の持ち主は私の夫だった。
「い、いやあぁぁぁぁ!!」
もうなにも考えられなくて意識が消える瞬間見えたものは・・・・・暖かな光でした。
「っ!範囲全体回復!!」
っく・・流石に全部はきつい・・・MPが足りない・・・・
「GUUGUUGUU!!」
シュバットのやつ喜んでやがる。残りMPは・・・駄目だ。なんとか回復してきているけど百ちょいしかない。MPポーションを取り出そうとしたけどあの喜んでいると思った咆哮にはバインドがかけられていたみたいで指先一本動かせない。なのに口は動かせるから魔法は使えるけどMPがない。まさに八方塞がりと言うやつである。
「これは・・・ほんとに不味いや・・・」
本当に諦めようとした――――そのとき
「ガアァァァァアア!!」
と、シュバットとは別の方向から咆哮が聞こえた。・・・・・ギャグじゃないよ!
「ユキ様大丈夫ですか!?」
「エマ!?」
「はい!私にお任せください!」
そういったエマは綺麗な鎧を纏っていて勇ましく僕を守るのだった。
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