本戦第一試合
僕は控え室から第一試合を見ることになった。
今戦おうとしているカリルはバトルアクスを持った筋肉隆々の大男だ。対するライは短剣を持っている小柄な体格の女子だ。
「試合開始!」
バトルが始まると、カリルがバトルアクスをぶんぶんぶんぶん振り回して牽制しているのにたいしてライは静かに機会を狙っているかのように体制猫のように低くしている。
「見た感じカリルの体力が無くなる方が早いかな?」
そう呟いてすぐ戦況が動いた。
「っ!」
ライはバトルアクスが目の前から斜めに少し離れた瞬間に爆発的なスピードで懐に入り短剣の柄で殴ったようだ。多分これが見えたの少ししかいないと思う。ほとんどの人から見た感じだと、急にライが消えてカリルが倒れたようにしか見えないはずだ。
「どうやらカリル選手気絶したようです。よって俊足のライ選手の勝利!」
「いいぞー!」
「嬢ちゃんすげーな!」
観客の人の拍手喝采を受けながらライは戻っていったようだ。
「第二試合、フラー選手対暴風のザット!」
そしてまだ僕じゃないみたいなので待つことにするのだった。
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