本戦に向けての第一回戦終わり
一番最初だったから当たり前で、他の人たちが終わるまえに控え室に着いた。無限袋から練金ででっち上げて作った梅干しを食べた。一応熱中症に気をつけて自作したスポーツドリンクを飲んでおいてから戻して証拠隠滅してから武器を一応腰に下げておく。もし強い人がいたら流石に使わないといけなくなるからね。
取り出した元月と崩絶を手入れしようかと思って鞘から抜いたら全く傷ひとつなく手入れの必要がなかったために諦めた所で続々と控え室に入って来ると同時に兵士の人も入ってきた。
「これから皆さんを城にご案内いたします。私についてきてください」
兵士の人にしたがってついていくと、城の一室に案内された。
「こちらでおくつろぎくださいませ。もうしばらくお待ちください。ご用意がありますので」
兵士の人と入れ替わりでメイドの人が現れた。ちなみに僕たちは一人一部屋当たっているらしい。そしてメイドさんが言うにはもう少し待つと準備ができるとのことだから待つことにして、その前にメイドさんがいなくなったから頭のなかで詠唱した。
我が魔力よ。気づかれぬようにせよ、魔力遮断。
「さて。薬草はどこだっけな~・・・・」
そしてプラスでポーションを作っていくのだった。
「どうだ?」
「一人だけ反応が消えました」
「なに?それは誰だ?」
「ユキと言う物です」
「ふむ。まぁよい。放っておけ」
「よろしいのですか?」
「あぁ。あいつが呼んだやつだからな。せいぜい楽しませてもらおうか」
そう現王は高らかと笑った。
「もうそろそろお腹がすくのぉ」
「飯が来たようじゃ。・・・ん?なんじゃこれは、液体じゃの。魚が浸かっておるではないか」
とある女王は閉じ込められながらも意外と楽そうだ。
「どれ。食べてみるかの・・・・・・・・う、う、旨い!」
その液体とは醤油である。ひとつだけ調整を間違えたのかわからないが、味の濃い醤油ができてしまったらしく、女王への嫌がらせとして出されたようなのだが、
「旨い!旨いぞー!」
どうやら女王は濃い醤油が丁度いい塩分濃度だったらしく普通に食べきり、出したものに感謝する始末なのだった。
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