調味料を置いて
部屋を出たときにいた兵士の人に案内されて、厨房に来た。そのまま言われた場所に醤油を出しきってから、報酬をどうするか聞かれたので、新しくなったらしい、お金の、リーンと全部交換してもらった。今まで行った国のお金全部を交換すると、なんと一億位あって驚いた。蓮石島でSランクモンスターを倒したり、その素材をドワーフの国で売ったり他の国で売ったり、前のイルティクスの問題を解決したときにヴァリスからもらった分のお金を合わせていくと、結構あるのに意外と使ってなかったことに気がついた。
なぜこんなにあったかを考え終わったタイミングで、誰もいなくなったことを見てから、黒龍が言った。
「あやつは偽物じゃ」
「えっ?何でそう思うの?」
「奴から悪魔の臭いがした。あやつも偽装しておるから普通なら気づかれないじゃろうが我なら気がつく。相手は我も偽装しておるから気がつかなかったのじゃろうが」
「へー。そうなんだ。じゃあばらす?」
「多分深い知り合いでもないと気がつかないじゃろうからやめた方がよい」
「じゃあどうやったらいい?」
「光魔法を当てればよいのじゃ。そうすれば姿を表す。まぁ、主様のように強い威力でなければ意味無いがの」
「なるほどな。お前たちも気づいていたか」
そう言って近づいてきたのは、ゲーティさんなのだった。
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