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王城では





格好はそのままでいいらしいので、無限袋 (アイテムポーチ)をもって、一応僕と黒龍(くりゅう)だけで出発した。他のみんなには留守番を頼んで。暫く歩かないといけないのかと思ったら、ゲーティさんの家から意外と近くにあったみたいで、十分ほどで着くことが出来た。


「俺だ。王に呼ばれて来た」


「話はうかがっております。ゲーティ卿、案内は必要ですか?」


「・・・いやいい。俺が連れていく」


「わかりました。では皆様どうぞ」


なんか大体町とか都市とかにきたら王城に行くことになってるような・・・・と、考えている間に着いたようだ。ゲーティさんがコンコンコンと扉を叩くと声が聞こえた


「誰だ?」


「ゲーティでございます」


「入れ」


短いやり取りをしてからゲーティさんが扉を開けてなかに入ってから


「お前たちも入れ」


と誘導されて部屋に入った。


「お前が来たのは例のものについてだな」


「そうでございます。至急王にお伝えしなければと思い、こちらに参りました」


「そうか。ならばこの者か?」


「はい。ここにいるユキが、あのショウユと言う調味料を作ったものです」


「お前か」


そう言われて、一歩前に出てから声を発した。


「お初にお目にかかります。(わたくし)、冒険者をしております、錬金術師のユキと申します。こちらは黒龍(くりゅう)と言います」


黒龍(くりゅう)じゃ」


「ふむ。お前、私のところに来ないか?不自由はさせないと約束できるが」


そう黒龍(くりゅう)に言った。が、


「我はこの者と旅をしているのでな。それは無理じゃ・・・・それに・・・・」


「それに?何があると言うのだ?」


「・・・・なにもないのじゃ」


「・・・・ふむ。まぁいい。それよりもお前、ユキと言ったな?」


「はい。何でございましょうか?」


「あの調味料を寄越せ」


「それは無理でございます。少量ならまだ構いませんが、多いと、我々が損をするだけでございますので」


「あとで褒美を渡す。それならよいだろう」


「はい。ありがとうございます」


「では王。これにて戻らせていただきます」


「あぁ。その調味料は配下に渡せ。そうすれば褒美をその際に渡す」


そう言われながら部屋を出たのだった。



読んでくださりありがとうございます。

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