番外編 俺達用のプレゼント
雪から貰った袋はこう書いてあった。
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時間停止袋
とある魔術などを使って作り上げた袋。中の時間が止まっており、冷たいものを入れると冷たいまま、温かいものを入れると温かいもの状態を保つことが出来る。個人魔力認証がついており、【起動】と言うと認証される。
効果 時間停止・袋
内蔵容量 10キロまで
個人魔力認証・現在無し
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「あいつとんでもないもんを渡しやがって・・・・」
嬉しいが困る。今までは、いるものだけを〈神の塔〉で拾った2キロ入るバックに入れて持ち運びしていた。熟練の冒険者であった今の王が超高難易度ダンジョンであるらしい、〈神の塔〉の30階層でドロップしたバックを持っているが、それですら5キロがやっとらしい。しかも俺達のも熟練の冒険者達のバックも時間停止なんて恐ろしいものはなかった。
「さて、じゃあ先に認証しとくか。・・・【起動】ってうおっ!」
急にMPが無くなっていく感触があった。見てみるとMPが減って、袋には、
個人魔力認証・持ち主 紺野 勇気と書いてあった。
「スゲーな」
とりあえず皆を落ち着かせてから認証させて、その後に中身を確認することにした。
「中身が盗まれているとか無いだろうな」
「大丈夫みたいだ。雪からの手紙に、二枚目があったんだが、そこにこう書いてあったからな」
{中略、中身が盗まれる心配はありません。きちんとドワーフの人に頼んだし、個人魔力認証がされてないときは、ただ見た目道理の普通のなにも入ってない袋になっているから。 またまた雪より}
「ってな」
「なるほど。じゃあ取り出すぞ」
そして一番最初に宮村が取り出した。中にあったものは、
「なんだ?槍か?これ」
シンプルなデザインの槍だった。そして町田が取り出したものは
「なにこれ?着物?懐かしいね~」
赤色の着物のようなものだった。そして村田が取り出したものは
「な、なにこれ?短剣?それに二本も・・・」
少し毒々しい色の短剣二本だった。そしては春野が取り出した。ものは
「わぁ!杖だ!ありがとう雪君」
暖かい色味の杖だった。そして最後に俺が取り出したものは
「おぉ!格好いいな!これまさに勇者って感じの!」
オタク魂が揺さぶられる、これぞファンタジー系主人公の鎧!と言わんばかりに金ぴかに光っている鎧だった。
「さて、怖いが鑑定してみるか・・・」
深く息を吐いてから、まず宮村の槍を鑑定することにした。
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